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1月27日、韓国の有力企業グループであるCJグループ傘下の大手テレビ通販企業、CJOSの李海喜(イ・ヘソン)代表が来日し、プライムショッピングと都内で資本業務提携調印式(写真)を開催。1月31日付でCJOSはプライムが実施した第三者割当増資を引き受け、同社株式62・6%を取得した。株式取得額は非公開。資本参加後にCJOSは役員などを派遣するもようだが社長は引き続き、田端氏となる。増資後の筆頭株主はCJOS、第2位は田端社長、3位は岡澤隆取締役、4位は岡澤氏が社長を務める広告代理店のアドツープラド。持株比率は不明。
CJOSとの資本提携を受け、春先をメドに商号を「株式会社プライムショッピング」から「株式会社CJプライムショッピング」に変更する計画。また、テレビ通販番組などで表示するロゴなども刷新する予定だ。
関係筋によればCJOSは日本での通販事業開始のため、CJグループの日本法人であるCJジャパンを介して数年間、日本市場を調査。独力での事業立ち上げや既存通販企業の買収などを検討してきたと見られる。
プライムは債務超過状態の解消を図り昨年1月に金鉱山開発のジパングと合併したものの、すぐに袂を分かち、昨年11月から再び「プライムショッピング」として再スタート。今後の事業展開上や再上場を図るために安定した親会社と資金が必要だったことから両社の思惑が合致したようだ。
CJOSは今後、子会社化したプライムが持つ事業インフラを介して日本市場に効率的に参入する。さらにプライムの商品調達力を活用して韓国のほか、「東方CJ」(中国・上海)、「天天CJ」(中国・天津)、「スターCJ」(インド)などアジア各国のテレビ通販企業にも日本商品を投入、売上高拡大を図る。
プライムは食品や雑貨などの韓国のテレビ通販でのヒット商品の販売のほか、物販以外の面でもCJグループが権利などを持つ「韓流ドラマ」をプライムが保有するCSチャンネルで放映することなども視野に入れている模様。また、増資資金を使い、ITシステム投資や通販サイトの強化、通販枠の買い増しなどに充てる計画。これにより、現状、80億円と見られる年商を2~3年以内に300億円程度まで拡大させたい考えのようだ。