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ファンケルが「抗老化ケア」に参入、中高年の加齢の悩みにリーチ

2025年 4月 3日 12:00

 ファンケルが〝抗老化〟にアプローチする機能性表示食品を発売する。40~50代の中高年の加齢に伴う悩みのケアを打ち出す。細胞の老化に影響する素材であることから、今後も幅広い領域で研究を進め、複合的な機能性表示も視野に入れる。


 
 「ウェルエイジ プレミアム」(=画像、税込5870円)は、ファンケルが独自に研究を進めた「キンミズヒキ由来アグリモール類」を機能性関与成分に、「中高年の一時的な疲労感の軽減」、「前向きな気分の維持」といった機能を表示する。4月17日から販売する。

 成分は、加齢により機能が低下した細胞の除去に働きかける。機能が低下した細胞は、正常に機能する細胞にも悪影響を与え、代謝の低下など活力の低下に影響する。老化の根本原因に働きかける製品であるため、「将来的に事業をけん引してほしいという期待は持っている」(同社)とする。

 ただ、抗老化の訴求は、広告表現や消費者に適切な理解の浸透を図る上で課題があるとみられる。ファンケルではメディア向けの研究発表会、継続的な研究成果の更新など、PRと広告の両面から情報発信を強め、浸透を図る。3月初旬の研究発表会以後、SNSでは、製品の価格、発売時期など約500件の反響があったという。

 機能性関与成分の由来である「キンミズヒキ」は、日本や中国、台湾に広く分布する。ただ、由来成分を使ったヒト臨床試験で抗老化の機能が確認できたのは初めて。エキスを粉末化することで、粒数を1粒に抑えるなど独自の製剤技術で差別化を図る。栽培環境で成分濃度も異なるため、契約農家による栽培など品品質管理、抽出方法もこだわる。

 日本は、25年に65歳以上の人口が21%を超える超高齢化社会を迎える。平均寿命と健康寿命の差は、男性で約8年、女性で12年で、20年前から縮まっていない。自社調べで加齢による心身の衰えに危機感を感じる層は、約8割に上る。

 
「抗老化」サプリの販売戦略
研究継続、機能強化もPRと広告の両輪で認知

 ファンケルが中高年の抗老化ケアの大型商品「ウェルエイジ プレミアム」を発売する。斎藤智子健康食品事業本部本部長(=写真)に訴求のポイントを聞いた。
 

 ――製品への期待は。

 「得られた研究成果は『数値サポートシリーズ』など、加齢による個別の悩みケアではなく、すべての根本原因にアプローチするもの。実感が得られれば長く愛用していただけると思う。『老化』への関心は今後より高まってくる。これに備えて研究を深める」

 ――美容など幅広い領域に影響する可能性がある。

 「身体のほかの機能にも関係するという仮説は置いている。老化について、女性は50歳前後の更年期にホルモンの影響を受けやすく、精緻なデータを取りにくいが、チャレンジしている。肌への影響などさまざまな臨床試験に取り組もうとしている。今後も機能性表示が増えていく可能性は大いにあると思う」

 ――訴求の課題は。

 「加齢に伴い老化した細胞を除去することが大事なので、老化が進行していない段階で摂取すれば、よりよい未来につながる。ただ、いかに伝えるかという課題はある。生活者によく知られた成分ではなく、認知のない成分。研究成果や製品の発表前は、消費者の理解がどこまで進むか懸念があったが、反響もあり、着実に育成を図りたい」

 ――PRと広告の活用は。

 「プロモーションの詳細は今後検討するが、現時点では認知が高まるとの感触は得ている。研究をはじめ情報を更新しながら、PRと広告の両輪で認知を図る」

 ――他の製品群と比べた広告投資の配分は。

 「大事に育てていきたいと考えている。瞬間風速的なものではなく、消費者に理解してもらえる環境を固め、他社より抜きんでた状態を盤石にした上で投資を見極める」
 
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