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ギグワークスが日本直販を売却へ イメンスに全持株を譲渡

2025年 3月 6日 12:00

 コールセンター事業などBtoB事業を展開するギグワークスは4月1日付で通販子会社の日本直販の保有株式すべてをコンサルティング事業などを手掛けるイメンスに売却する。売却額は明らかにしていない。株式売却により、日本直販は連結対象から外れる。(画像は日本直販の通販サイト)

 
 ギグワークスは2022年7月にトランスコスモスおよびイメンスから通販事業を事業買収して両事業を統合、連結子会社の日本直販として通販事業を展開。グループの強みを活かして商品の設置や組み立て、使用方法のレクチャーなどを行う「訪問お手伝いサービス」の開始やEC強化、有料会員制度の新設、テレビ通販の再開などに取り組んできたが「セカンドステップとして総合通販事業を長年展開し業界に深く精通しているイメンスが通販事業の中心となり、当社グループはフィールドサービス事業の領域で提携関係を検討していくことが有益と判断した」として、22年に通販事業の買収を行ったイメンスへの株式売却を決めたとしている。なお、イメンスの水谷彰孝会長は現状、日本直販の取締役会長を務めている。

 株式売却後も日本直販との業務提携は継続するとしており、ギグワークスが進めてきた「訪問お手伝いサービス」やカメラNFTを販売する「カメラの日直」の提供は継続を予定しているという。

 なお、ギグワークスはそれまで100%子会社だった日本直販の株式を一昨年11月に作詞家で音楽プロデューサーの秋元康氏が同社の総合プロデューサーに就任すると当時に秋元氏の関係者ら4人に合計20%分を売却している。4月にイメンスに売却するのはギグワークスが保有する80%分の株式160株となる。

 日本直販の直近業績(2024年10月期)は前年比16.2%減の53億3500万円、営業損失は3億6500万円(前年は1億3600万円の損失)、経常損失は3億7800万円(同1億4400万円の損失)、当期純損失は3億7900万円(同2億9900万円の損失)となっている。
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