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【VOICE】ユナイテッドアローズ ウィメンズ商品部部長 田中 和安 氏

2011年 1月16日 21:44

学ぶこと多いテレビ通販

ジュピターショップチャンネル(JSC)を通じたテレビ通販を昨年11月にスタート。
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 いかにユナイテッドアローズ(UA)らしい番組にするかでJSCと議論を重ね、初回の放送はUAの原宿本店ウィメンズ館から生中継した。

 それだけでなく、テレビ画面に表示されるバナーをブランドカラーにしたり、JSCの番組ガイドでは見開き2ページで紹介してもらうなど納得がいく形でスタートを切れた。

 商品は生産背景、価格帯ともに店頭とまったく同じ。店舗と同じ品質の商品を提供できなければ、テレビ通販はやらない。これはネット販売にも当てはまることだ。

 売り上げ結果も、初回としては満足しているし、テレビ通販の可能性を感じた。今後、販売チャネルの柱になりえる。

 コストの問題がなければ、毎回、店舗から生中継して、店頭での買い物を疑似体験してもらいたいところだ。

 今回、テレビ通販にチャレンジして勉強になったこともある。われわれが顧客満足を追求する場合、商品のバリエーションを増やすのがセオリーだ。ただ、テレビ通販では商品を絞り込む作業が大事だと分かった。

 また、消費者との会話ができないテレビ通販で、押し付けがましくなく、消費者が知りたい情報を的確に伝えていくキャスト(進行役)のスキルに驚かされた。接客の技術として応用できると感じた。

 初回の放送では、欠品するアイテムもあった。今後は、商品の奥行きを増やすことなどが課題だ。

 当社では、セール時期を除く年8回のペースでテレビ通販に取り組む計画だが、将来、アパレル以外のアイテムも販売できれば、毎月やってもいいのではないか。

 原宿本店ウィメンズ館は"モノとコト"を提案する場として、さまざまな商品、体験ができる。そういう意味では、テレビ通販でもキッチン回りの商品やスポーツ衣料、男性向けのギフト商材なども販売できればいい。

 当社を担当するキャストにもUA商品をより深く知ってもらい、1つのチームとして取り組んでいきたい。


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