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テンシャルがリアル店舗展開を加速、顧客接点の強化で成長

2025年 3月13日 12:00

 リカバリーウェアブランド「バクネ」を手がけるTENTIAL(テンシャル)は、「テンシャル」ブランドで実店舗展開を加速する。3月7日の東京・丸の内店のリニューアル拡張オープンを皮切りに、大阪、広島、横浜、福岡に直営店を開設する。試着ができないECチャネルを補完するとともに、ブランドの認知拡大と顧客接点の強化を図ることでさらなる事業成長につなげる。

 
 同社は、戦略商品である「バクネ」シリーズを中心に販売好調で、売上高は2023年1月期の20億3400万円に対し、24年1月期は前年比165・9%増の54億900万円、25年1月期は同121・0%増の119億5500万円を見込むなど急成長しており、今期も同42・0%増の169億7300万円を計画する。

 利益面についても、23年1月期に黒字化して以降、安定した利益体質を維持。「リカバリー市場の拡大はもちろん、実店舗を広げて体験の場を設けたことや、テレビCMなどマスマーケティングによるブランド認知の向上が成長をけん引している」(中西裕太郎CEO)としており、2月28日の東京証券取引所グロース市場への上場を機に店舗展開を加速する考え。

 テンシャルでは大都市圏を中心に9店舗の直営店を構えており、自社ECからの流入だけでなく、新規ユーザーとの接点作りにも貢献。全店舗が黒字化しているという。

 3月7日には、「テンシャル」初の直営店としてオープンした新丸ビル店をリニューアル。フロアを4階に移し、店舗面積は約96平方㍍に拡張した(画像)。これまで以上に豊富なラインアップをそろえ、顧客一人ひとりに寄り添った提案が可能になった。

 3月21日には、JR大阪駅前に開業した複合施設「グラングリーン大阪」内に大阪エリア2店舗目となる直営店を開設するほか、同24日には広島県内初となる直営店を同日オープンの広島駅直結の商業施設「ミナモア」内に出店する。

 同28日には横浜の「マークイズみなとみらい」に出店し、4月24日には福岡市が推進する都市再開発プロジェクト内に開業する大型複合ビル「ONE FUKUOKA BLDG.」にも出店を予定している。

 各店舗では「バクネ」シリーズをはじめ、着るだけで血行を促進する機能性ウェア「MIGARU」や、適度なクッション性とアーチサポート構造で足の負担を軽減する「リカバリーサンダル」などの人気商品に加え、今春夏の新商品も幅広く展開する。
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