TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

クランドが酒100種を飲み比べ、来場者「酒蔵と話せる貴重な機会」

2025年 2月27日 00:00

 酒のネット販売を行うクランドは2月15日、初の体験イベントを開催した。22の酒蔵が参加し、100種類以上の日本酒やワインなどを提供した。来場者は顧客を中心に900人以上で、少量ずつの飲み比べを楽しんだ。来場者からは「酒蔵と話せるのは貴重な機会になっている」などの声があった。出店した酒蔵からも「用意した商品はどれも好評」、「新鮮な反応を直接聞ける」などの声が聞かれた。クランドでは今後の継続展開も検討していく。

 開催したのは「クランド サケFES」で、東京・有楽町で開催した。会場では果実酒やリキュール、ワイン、焼酎など6カテゴリーの酒をラインアップ。来場者は配布したチケットを活用して、少量ずつ飲み比べできるようにした。

 スタンプラリーを実施した。通販サイトの人気コンテンツで500種の商品の中からランダムに酒が届く「酒ガチャ」のシミューション体験や、利き酒チャレンジ、SNSへの投稿促進など用意した6企画の中から3つを行うと、実際のマシンで「酒ガチャ」の体験ができるようにした。

 販売ブーズでは、高知県のアンテナショップが出店。また、通販サイト「クランド」の関連グッズやクラフトビール、試飲に提供した酒を直接購入できるようにした。

 クランドの顧客層は20代が53%、30代が26%を占める。SNSの層フォロワー数は52万人以上で、SNSを中心に新規顧客との接点を拡大してきた。

 これまで、東京・品川や有楽町などでポップアップを出店するなどリアルでの認知度向上にも注力していた。体験を目的としたイベントを開催することで、購入を迷う潜在顧客に向けて試飲の機会を提供し、購入のハードルを下げる狙い。

 友人と来場した20代男性はもともと実店舗を利用し、年2回程度「酒ガチャ」を利用する既存顧客だ。「『酒ガチャ』は一度に複数届くため、1本飲み切れるか不安もある。今日は一杯ずつ飲めるので、新たなお酒を知る機会になっている」などと話した。

 またカップルで来場した20代の女性はお酒好きのパートナーに誘われたという。「普段飲むことができないお酒を飲めて楽しい。今後『酒ガチャ』もやってみたい」とした。

 出店した酒蔵からは「梅酒は注目されにくかったが、豊富なバリエーションや楽しみ方への理解が深まった。製法など深い質問もあった」、「『酒ガチャ』購入者で当社の珍しい酒が当たったという人に会えた」、「可愛らしいラベルのデザインに目をとめてもらった」という。

 クランドとの取引については「クランドのアイデアを受けて、新しい商品開発ができている」、「特殊な製法を採用して開発した商品があり、開発力がついた」などの声も聞かれた。
楽天 通販のよみもの 業界団体の会報誌「ジャドマニューズ」 ECのお仕事プロ人材に 通販売上高ランキングのデータ販売