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Aiロボティクス、東証グロース市場に上場 アパレル新規D2Cも開拓へ

2024年10月 3日 12:00

 AIマーケティングを活用して化粧品のD2C事業を行うAⅰロボティクス(東京都港区)は9月27日、東証グロース市場に新規上場した。初日は公開価格の1760円を42・8%上回る2514円で初値を付けた。終値は2525円だった。同社の龍川誠代表取締役社長は27日の記者会見で「化粧品といった特定のジャンルにとらわれず、アパレルやヘアケア用品など、様々なジャンルで商品を展開していきたい」などと話した。

同社は自社開発のAIシステム「SELL(セル)」をマーケティングに活用し、化粧品ブランド「Yunth(ユンス)」と美容家電ブランド「Brighte(ブライト)」のD2C事業を行っている。両ブランドとも商品は自社通販サイト、各仮想モール、店頭での卸売りで販売している。

 2024年3月期業績は、売上高が前期比93・7%増の70億6100万円、営業利益は同310%増の12億5600万円、経常利益は同336%増の12億3400万円。当期純利益は8億2500万円。

 「ユンス」は現在中国でも販売を行う。今後は「ブライト」含め、海外展開も強化していく構えで、龍川社長は「展開する国のファクターとして、ある価格帯の商品を吸収しうるだけの購買力があるかといった観点は非常に重要。中国を中心に、台湾などアジア地域にも進出していきたい」と話した。

 時価総額は1年以内に1000億円を目指す考え。国内M&Aに関しては、「かなり積極的にやっていきたい」(龍川社長)とし、「売上高100億円くらいの上場企業が、数十億円程度(の価値)で数多く存在している。Aiロボティクスのシステムを搭載することで、利幅を2~3倍上げられる」と前向きな姿勢を見せた。

 意識する競合については「ポーラ・オルビスホールディングスのオルビスは、化粧品の最大手ブランドであり、1つのベンチマークとして見ている」とした。

 
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