応援購入サービス「Makuake」を運営するマクアケは9月23～24日の2日間、「マクアケ」から生まれたユニークな商品を、作り手から直接話を聞きながら体験、購入できる買い物イベント「Makuakeミライマルシェ2023」を東京・恵比寿のイベントスペース「EBiS303」で開催した。
 
　同社は応援購入の魅力を広めるために、昨年初めて「マクアケ」のサポーターや一般生活者を招いたリアルイベントを開催。約2400人が来場するなど好評だったことから、今年は規模を拡大して実施した。

　会場には、「マクアケ」発のユニークな商品をその場で購入できるマルシェエリアと、「マクアケ」でプロジェクトを実施した飲食店のメニューが楽しめるグルメ&ドリンクブースを合わせて、前回の60社を上回る75社が出店した。

　マルシェエリアでは例えば、キヤノンマーケティングジャパンがスポット型アルミスピーカーを、西川は腰用の枕を、内田縫製は「マクアケ」で多くのサポーターを集めた幻のデニムを販売した。

　今回、イベントの入場者数は2日間合計で約3500人となり、前回の約1・4倍に増え、出店する実行者から直接話を聞き、商品を手に取って買い物を楽しむ来場者でにぎわった。

　会場には、これまで「マクアケ」で実行者のプロジェクトを応援購入したことがある人だけでなく、イベントをきっかけに初めて実行者や商品を知った人もいたという。

　来場者からは「ずっと気になっていた商品を、直接話を聞いて買うことができてうれしい」とか、「熱意のある話に聞き入ってしまい、商品も気に入ったものを買えた」といった声が聞かれるなど好評だった。

　一方の実行者からも、何度も購入しているリピーターと直接話ができたことへの満足の声や、予想と売れ行きカラーが異なって新たな気づきを得られたなどの意見が出たのに加え、複数の商品案を並べて来場者に投票してもらい、次回の商品開発に生かすという取り組みも見られた。

　また、今回のイベントでは”偶然の出会い”を促す新たなコンテンツを用意した。

　具体的には、「ストレス発散して気持ちよくなりたい」「職人の技に感動したい」「美味しいものが食べたい」「今の暮らしをよりよくしたい」「こだわりのあるモノや作り手に出会いたい」と書かれた5つの箱を設置。来場者は今の気分に合う箱の中から1枚カードを引くと、その気分の人にマッチしそうなプロジェクトを紹介する「出店者マッチングカード」の取り組みを行った。

　来場者の多くが参加し、特定の実行者を目当てにイベントに参加した人も、カードをきっかけに新たな実行者に出会う機会となったようだ。

　マクアケでは、今回の盛況ぶりもあり、来年もリアルの買い物イベントを開催したい意向だ。