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楽天 体験イベントを横浜で開催、10万人が来場、OpenAIと提携発表

2023年 8月17日 12:00

 楽天グループは8月2~6日、横浜市の「パシフィコ横浜」で、体験イベント「楽天オプティミズム2023」を開催した。5日間で10万6000人が来場した。

 国内外の識者らによる講演が行われたビジネスカンファレンスでは、初日となる2日に同社の三木谷浩史社長が基調講演を実施。三木谷社長は「人工知能(AI)が世の中を変えている。これはインターネットの出現やスマートフォンの出現を上回るような大きなことではないか」と指摘。「単純にインターネットショッピングが変わるとか、教育が変わるとかいうより、AIは社会の構造自体を大きく変えていくのではないか」と予測した。

 その上で、生成AI「チャットGPT」を提供するOpenAI社との提携を公表。三木谷社長は「(生成AIを活用することで)マーケティング効率とオペレーション効率を20%アップしたい。そして何よりも大切なことは、AIの力を使ってユーザー、小さな会社、大きな会社、あるいは国、地方公共団体をエンパワーメントしていく。つまり、国全体の効率を20%上げるという大胆な目標を設定し、臨んでいきたい」と意気込みを述べた。さらに、OpenAIのサム・アルトマンCEOもオンラインで登壇した。

 また、携帯電話サービス「楽天モバイル」に関しては、MNO契約前とMNO契約後の楽天市場流通総額を比較すると、契約後の年間流通総額は約53%増えているという(2020年4月~22年7月にMNO契約したユーザーを対象に、契約前12カ月と22年7月~6月の流通総額を比較した数値の加重平均)。また、1年間での平均サービス利用増加数については、MNO契約ユーザーの2・58に対し、未契約ユーザーは0・43となっており、クロスユースも進んでいる。「楽天モバイルに入るだけで、年間で約4万3000円、将来的には5万円、6万円余分に買ってもらえるとともに、ロイヤリティーもどんどん上がっていくということだ」(三木谷社長)。

 楽天オプティミズムでは、AIやVR・ARなどの最新テクノロジーと楽天エコシステムを体感できる体験イベント「フューチャーフェスティバル」も実施した。

 楽天市場出店店舗の商品購入やグルメを楽しめる「楽天市場パーク」や、ふるさと納税のポータルサイト「楽天ふるさと納税」に出店する13の自治体がブースを構え、人気返礼品を使ったグルメや酒などを提供する「ふるさと応援バル」を設けた。来場者は、楽天市場の人気商品や、楽天ふるさと納税の人気返礼品を使ったグルメを楽しんでいた。
 
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