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オルビス スキンケアを手作り、消費者と協働でエシカルアクション

2022年 9月15日 13:13

 オルビスは、消費者がスキンケアの手作り体験を通じて、エシカルアクションを実現できるワークショップを始める。将来的に、消費者が自ら開発した独自の処方”レシピ”を料理のようにユーザー間でシェアしたり、活動拠点となるオンラインコミュニティ、リアルの「DIYセルフケアスタジオ(仮称)」の開設など、さまざまな可能性を構想する。

 消費者参加型の共創プロジェクト「more more(モアモア)」は、自ら使用するセルフケアアイテムを購入するのではなく、成分や香りをカスタマイズして手作りする。同時にCO2排出量の削減などエシカルアクションを両立するDIY型の取り組みになる。

 9月6日からクリエイターの一般公募を開始。10月1日から30日にかけて、都内の旗艦店で計4回32人を対象にワークショップを行う。複数の原料や環境に配慮した精油を提供し、ミルクフェイスローション、フェイスマスク、ルームミストを手作りする。アイテムのカテゴリは、将来的に増やす可能性がある。参加者はアンバサダーとしてコミュニティを広げる役割も担う。

 スキンケア製品等は、原料調達から製造、配送の各段階で、在庫廃棄や梱包資材、物流のCO2排出、製品使用後の廃棄が発生する。製造過程では、乳化工程で撹拌の際の過熱・冷却によりCO2が発生する。

 「モアモア」では、ポーラ化成研究所が独自開発した専用乳化剤「グロー ミルキィ リキッド」を活用。手動で乳化することで、1品あたり44・9グラム(ペットボトル約7・5本分、フェイスマスクによる試算)のCO2削減が見込めるという。また、マイバックの使用による梱包資材の削減、将来的にガラス容器の再利用も計画する。

 オルビスは企業発信の商品開発など「ブランドと消費者」という関係ではなく、「エシカルな暮らしを日常文化に」という共通ビジョンに向けて消費者と協働。美容の選択肢を提供し、社会や環境にアプローチできるきっかけを提供する。ワークショップでは、セルフケアやエシカルな暮らしへの思いや悩みも共有を図り、次の商品開発につなげる。
 
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