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 衛生品、玩具が高伸<ヤフー 緊急事態宣言下での売れ筋は>家電や食品も好調

2020年 5月21日 10:14

 「緊急事態宣言下で売れた商材カテゴリは”ダイエット、健康”」。ヤフーは5月14日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、緊急事態宣言が発令された最中の4月から5月の連休明けまでにおける運営する仮想モール「ヤフーショッピング」での商材カテゴリ別の売れ行きの傾向を分析、発表した。マスクなど衛生用品のほか、巣ごもり需要で玩具、食品などの売れ行きがよかったという。

 
 ヤフーによると4月1日から5月10日において「ヤフーショッピング」で、前年同期と比較して最も取扱高が伸びたカテゴリは「ダイエット、健康」で伸び率は前年同期比4・01倍、次いで「本、雑誌、コミック」が同2・02倍、「ゲーム、おもちゃ」が同1・68倍、「家電」が同1・68倍、「食品」が同1・61倍などと続いた。

 「ダイエット、健康」の高い伸び率はマスクやハンドソープといった衛生用品の売れ行き増加によるもの。「ゲーム、おもちゃ」はパズル(前年同期比7・3倍)やボードゲーム(同6・1倍)など自粛生活を家で楽しむための商品や「ブロック」(同3・7倍)など子供と家で過ごすための知育玩具などが大きく売り上げを伸ばした。「家電」は加湿器・ミシンといったコロナウイルス対策関連商品や炭酸水メーカー、ホームベーカリーなど自宅ごはんの充実させる関連商品、電気バリカン、ネイルポリッシャーなどのセルフケア関連商品の売れ行きが伸びている。

 一方で売れ行きが落ち込み、前年同期の取り扱い実績を下回ったカテゴリは「スポーツ」(前年同期比0・95倍)、「CD、音楽ソフト、チケット」(同0・65倍)となっている。

 また、外出自粛で伸び悩んでいるとみられる「ファッション」については、「ヤフーショッピング」では前年同期比1・0倍と前年並みとなった。

 なお、ファッションカテゴリの中で売れ行きがよいのはマスクの代替品ともなる「スヌード・ネックウォーマー」で散歩や買い物時、ランニング中のマスクの代替品として装着しているのではないかと同社ではみている。「ネックストラップ」や「手袋」も除菌や感染防止対策として購入されているようだ。また、「ルームウェア・部屋着」が同2・85倍、「パジャマ」が同2・64倍となっており、自宅や自宅近辺で過ごすための服を追加購入する傾向がある。

 一方で「ファッション」カテゴリで売れ行きの悪いカテゴリは「パーティードレス」や「着物」「セレモニースーツ」などで外出自粛に伴い、結婚式や新年会などが自粛されたことなどから大きく売れ行きを落としたのではないかと分析している。
 
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