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住友商事 テレビでネットスーパー、今年度中に利用者1万人獲得

2012年 7月27日 10:02

041.jpgのサムネール画像 住友商事は7月24日から、テレビを入り口とした通販を開始した。テレビに接続して使用する専用端末にサミットネットスーパーのアプリを搭載し、PCサイトを活用して開発したアプリを通じて、5000点の生鮮品や加工食品などの日常食品を販売する。専用端末のリモコンを使って画面に向けて動かして商品を選択できる操作性と、画面遷移の早さで今年度中に1万人の利用者の獲得を目指す。

 開始した「テレビではじめよう!サミットネットスーパー」は東日本電信電話(NTT東日本)が開発したテレビ接続型ネット端末「光BOX2」を通じて展開する。同端末にサミットネットスーパーのアプリを搭載。アプリに商品情報を蓄積して画面に表示する仕組みで、毎日午前3時に価格や商品を更新。商品閲覧だけではネット接続の必要がなく、スムーズに画面を遷移することができるようにした。

 操作は専用端末のリモコンを使用。テレビに向けて動かしたリモコンに連動してカーソルが移動する仕組み。リモコンの「クリック」ボタンで商品の選択や決定を行う。

 住友商事ではネットスーパーの購入点数は15~20点と多いため、従来のPCサイトや画面が小さいモバイル端末では利便性が低いと分析。利用者が慣れ親しんだテレビを介することで、ネットスーパー利用経験がない高齢者などの新規客層の獲得を推進したい考え。

 ターゲットは首都圏800万世帯のほか、「フレッツ光」を利用する950万人。新規客にはサミットネットスーパーで利用できるクーポンを配布するほか、既存の「フレッツ光」利用者には30日間の期間限定で送料無料条件を3000円に引き下げるキャンペーンを実施。特典で継続利用を促進し、ネットスーパーの定着を図る考え。

 住友商事は2014年度にネットスーパーの黒字化を予定している。将来的には首都圏800万世帯のうちネットスーパー利用率5%を目指しており、「PCサイトよりも使いやすいTコマースの利便性で、ネットスーパー新客獲得を図る」(住友商事)という。

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