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ワタミタクショク  60代向け惣菜セットを発売、変化する好みに対応

2011年 4月13日 19:01

 7-1-1-1.jpg惣菜宅配を行うワタミタクショクは年代別の商品戦略に乗り出す。4月から販売を本格化した惣菜セット「まごころ万菜」はターゲットとなる60代のし好に合わせて味やボリューム感、栄養バランスなど調整した。年代で変化するし好に対応し、満足度を高める。「潜在する需要を顕在化し、2013年度に1日50万食の販売を目指す」(吉田社長)とした。今期(2012年2月期)は19万5000食の販売を予定し、「まごころ万菜」はこのうち2割を目指す。


 
 
 「まごころ万菜」(5食セットで3350円)は60代をターゲットにした開発した惣菜セット。8種類の惣菜をセットし、1食あたり25品目の食材を使用。厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量の約43%を補うことができる。

  新商品は顧客5000人に実施したアンケート結果を踏まえて開発。既存商品の「まごころ御膳」「まごころおかず」のアンケートを実施したところ、60代で は野菜の摂取量やボリューム感に対して物足りなさを感じており、80代は惣菜の噛み応えに対して硬いなどの不満があった。「年代で異なる生活習慣や健康意 識に合わせて、栄養バランスを考慮した」(吉田社長)という。

 このため、「まごころ万菜」では多くの野菜を使用したほか、これまで抑えていた塩分を従来品よりも0・5~1・5グラム増やし4グラムとした。香辛料も使い、熱量は500キロカロリーに調整した。

 これに伴い、既存商品の「まごころおかず」はターゲットを70代に設定しメニューのバランスを重視。また、ごはん付き惣菜セット「まごころ御膳」は塩分やカロリーを抑えたヘルシーメニューとして、80代を対象に訴求する。

 3月から関東圏でテスト販売を実施し、5000食を販売。立ち上がりは「当初の想定どおり」としており、4月から吸収や関西、北関東で販売を本格化する。「健康的なユーザーなど新規客層の獲得につなげる」(吉田社長)考えだ。

 同社は2013年度に1日50万食の販売を見込む。今期は、和歌山や奈良、三重、静岡、新潟に販売拠点を立ち上げる予定で、4月11日に広島と愛知に拠点を開設。また、年間1~2の製造工場の新設を予定しており、今期は埼玉県の新工場を稼働させる計画。



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