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カタログハウス、PC用スピーカーが好調、累計販売台数800個突破

2011年 1月13日 14:24

カタログハウスが販売しているパソコン用スピーカーの売れ行きが好調だ。昨夏にネット販売限定で販売を開始後、年末時点で累計販売台数は800セットを突破し、当初計画を上回るペースで売り上げを伸ばしているようだ。3年間の無料保証などの独自サービス、商品特徴を丁寧に説明した商品ページの工夫、限定デザイン商品のネット競売やSNS「フェイスブック」を活用したくちコミの誘発などの様々な仕掛けも奏功しているようだ。
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売れ行きが好調なのはパソコン(PC)用高性能スピーカー「オラソニックUSBスピーカー」(=写真、1万800円)。東和電子が開発した音楽やDVDなどの映像をPCで楽しむ際に使用するスピーカーだ。

 小型ながら卵型のキャビネットで不要な反射音や音の回折を少なくし、高い音質を実現。また、PCのUSB端子にケーブルをつなぐだけで簡単に使用できる。さらに購入後1カ月以内であれば使用済みでも返品できる「お試し期間」や購入後3年間は無料で保証するなど独自のサービスを付けたことなどで「機械が苦手な中高年層」(同社)など幅広い層から支持を受け、昨年末時点で累計800セット以上を販売した。目標販売数は今年3月までに1300セットとしているが「(目標値を)越えるのは確実」(同社)としている。

 好調な売れ行きは無論、商品性能の良さがあるが、販売当初からいきなりヒットしたわけではないようだ。商品の説明の工夫やネットでのくちコミを誘発する仕掛けが奏功したようだ。

 昨年8月に同社の通販サイトで販売を開始した直後は「日に数台しか売れない」(同社)時期が続いたが、商品の特徴や性能がわかりやすく伝わるよう著名人の使用感や漫画、実際に商品を購入した愛用者の声を盛り込むなど商品ページを何度も変更、刷新した。加えてHTMLメールでの訴求も実施、段々と販売台数を延ばしていった。

 また、昨年12月8~20日まで同社の中古品販売サイト「温故知品」でチャリティオークションを実施、スワロフスキーや蒔絵シールで装飾した6台の限定デザインのオラソニックUSBスピーカーを出品した。商品によっては定価の倍以上で落札されるなど盛況で総額9万8914円が集まり、その全額を2つのNPO団体などに寄付した。この試みの目的はチャリティなのだが、同商品のPRやくちコミの誘発にも寄与したようだ。

 さらに昨年12月17日には「フェイスブック」を活用して同商品のファンページを作った。これにより、ファン作りやネット上でのマーケティングに役立ち始めているようだ。

 1月5日からはこれまでの2色(黒・白)とは別に、ゴールド・シルバー・ピンクというカタログハウスだけの限定色の「オラソニックUSBスピーカー」の発売を開始(各限定120台、1万2800円)。これにより、同商品の拡販に弾みがついた模様でさらに販売数量を伸ばしたい考えだ。


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