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「Zoom in」スライヴ 木村利男社長「ハンズフリーの需要増」小型マッサージ器が好調

2011年 1月 4日 14:10

081.jpg 健康関連機器の製造販売を手掛けるスライヴの業績が好調だ。テレビを中心とした通販への卸が売り上げの大半を占めるが、主力商品となる家庭用マッサージ器の販売増で、2011年5月期の売上高は二桁増を見込んでいる。今後の商品戦略について木村利男社長に聞いた。 (聞き手は本紙記者・川西智之)

――会社の歴史は。
 「1933年創業の電気バリカンのメーカー、大東電機工業の販売会社として2006年に分社化した。電機バリカン、マッサージ器、マッサージチェア、フィットネス機器などを取り扱う。マッサージ器、マッサージチェアが全社売り上げの9割以上を占めており、チェアに関しては国内でもトップクラスのシェアを誇る」

 「販売チャネルは通販関連の代理店、家電量販店・GMS代理店、展示販売業者、理美容代理店の4つ。売り上げの6割以上が通販関連で、代理店10社を通じて、あらゆるジャンルの通販会社に商品供給をしている。一番強いのはテレビ通販ルートだ」

――なぜ通販に得意先が多いのか。
 「2005年に大ヒットした『ロデオボーイ』をきっかけに、通販会社とのパイプが広がった」

――価格が安く、故障が少ないのが強みだ。
 「中国で生産していることと、広告宣伝費が少ないこと、通販ルートが中心のため営業の人員を絞っていることが安さの理由だ。故障の少なさについては、新商品発売の際に日本で全数検査を行ってから市場に投入していることが大きい。故障の大半は新商品で起きるからだ。2年前から現在の体制としたが、初期不良率が下がっている」

―最近のヒット商品は。
 「肩かけタイプのマッサージ器(MD―8001)と首揉みマッサージ器(EM―004)がヒット中だ。ハンズフリーというコンセプトが消費者に受け入れられたのでは。これまでは手で持つタイプが主流だったが、今後はハンズフリーへの需要が高まるだろう」

――今後の戦略は。
 「マッサージ器の新ブランド『パルモ』シリーズを強化したい。30~40代女性をターゲットにする場合は1万円以内に価格を抑える必要があることが分かっったため、低価格商品をラインアップするブランドとして昨年立ち上げたものだ」

 「マッサージチェアでは『ゼロウォール』と呼ばれるものを発売する予定だ。これはリクライニングする際にチェアが前にスライドするため、後ろに空間を設ける必要がない。つまり、壁際にも置けるため他の家具とも調和しやすいというわけだ。業界初の商品となる」

――当面の課題や目標を教えてほしい。
 「今まで取り引きのない雑貨ルートを開拓したい。女性をターゲットした風呂場でも使えるマッサージ器は需要があるのでは。また、今年はエコポイント終了とアナログテレビ放送終了が重なるため、家電量販店では薄型テレビの売り場縮小が予想される。当社商品の存在感が増すのではないかと期待している」

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