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アマゾンジャパン 〝ブックカバー広告〟開始、商品同梱でアマゾン客に配布

2009年10月 8日 18:42

 アマゾンジャパンがブックカバー型の商品同梱広告サービスを開始した。広告主である企業のキャンペーン情報などを記載した紙製のブックカバーを商品に同梱してアマゾンの顧客に配布するもの。第1弾として101日からUCC上島珈琲のブックカバー広告の同梱を開始した。同社では膨大な顧客数を生かしてすでにチラシ同梱や配送段ボール内に直接、クライアント企業のPR情報を印刷する広告事業を展開中。ブックカバー型広告の開始で広告事業売上高の拡大を図る狙い。

 アマゾンジャパンが開始したブックカバー型広告サービスは「BookCover Inship(ブックカバーインシップ)」。広告主である企業のキャンペーン情報などを記載した文庫や新書に対応する紙製ブックカバー(縦240ミリ、横368ミリ)をアマゾンで本やCD・DVD、ソフトウェア、ゲームソフトなど主にパッケージ商品を購入した顧客に商品同梱する仕組み。

 ブックカバー形態の広告媒体であるため、配布したアマゾン顧客へのリーチのほか、購入した本に当該ブックカバーをつけて持ち運ぶケースが考えられ、それによる周辺の消費者への波及効果も期待できるという。

 アマゾンによると1日あたりの配布可能部数は5万部。広告主は配布部数や配布先、配布期間などを選んで活用できるようだ。料金は1枚あたりの単価が15円から。「決まったメニューはなく、案件によってかなりカスタマイズするため、料金はケースバイケース」(同社)としている。

 ブックカバー型広告は第1弾として、飲料メーカーのUCC上島珈琲が101日から同社の缶コーヒーの広告を開始。商品の写真に加えて、QRコードを記載して、キャンペーンサイトに誘導している。

 アマゾンではすでに商品の配送時に広告主の告知チラシなどを同梱する広告事業「インシップサービス」を開始している。これまではチラシ(B5判以下限定)を同梱する形がメーンだったが、昨年からは配送段ボールの内部(天地70ミリ、横幅250ミリ)に直接、広告主の告知情報を印刷する「Print on box(プリントボックス」も開始している。

 今回のブックカバー型広告の開始で、更なる広告事業収入の獲得を目指す考えだ。

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