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アマゾンジャパン、〝感謝の言葉〟で配送員に謝礼 AIスピーカーに話しかけると500円を支払い

2024年12月 5日 12:00

 「『ありがとう』と伝えると配送員に500円」――。アマゾンジャパンは11月29日から、顧客が配送員への〝感謝の言葉〟を伝えるとアマゾンが謝礼を支払う取り組みを開始した。同日からスタートした大規模セール「Amazonブラックフライデー」およびこれからのクリスマス・年末商戦で受注が増え、それに伴って配送量が増える時期を前に同取り組みを実施することで配送員のモチベーションや配送品質の向上を図りたい狙いなどがあるようだ。

 開始した「ドライバーさんにありがとうキャンペーン」では顧客がスマートスピーカー端末「アマゾンエコー」などアマゾンが展開する独自開発した人工知能の「アレクサ」を搭載した端末などに向かって「アレクサ、ドライバーさんにありがとう」と話しかけると、直近(過去14日以内)で当該顧客に商品を配送した配送員にアマゾンが500円を支払うもの。

 配送員は「感謝の言葉」が顧客から伝えられると、アマゾンの配送アプリ上で確認できるため、モチベーションや配送品質のアップにつながりそう。なお、原資はアマゾン側が持ち、顧客負担はないという。

 「アレクサ」経由での音声による「感謝の言葉」に加え、同社の通販サイトやアプリ上で「ドライバーさんにありがとう」と検索しても謝礼が支払われる。

 謝礼はアマゾンの荷物の配送者のうち、配送業務の委託契約を結んでいる事業者である「デリバリーサービスパートナー」および個人事業主「AmazonFlexデリバリーパートナー」、店舗や事務所の近くの顧客に荷物を副業的に配送すしている商店主ら「Amazon Hubデリバリーパートナー」となり、佐川急便などの大手配送業者は対象外となる。

 同取り組みは「感謝の言葉」が50万回に達するまで継続するという。

 なお、同様の取り組みは2022年から米アマゾンがラストワンマイル配送を担う配送パートナーに感謝の意を伝えるためとしてスタートし、以降は毎年、実施している。米国以外での実施は日本が初めてという。
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