松屋の新通販サイトが本格始動 4年後に売上200億円が目標へ
2024年12月 5日 12:00
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新サイト「マツヤギンザドットコム」(画像)は、松屋銀座にショップを構えるブランドから、同店では扱いのないブランドまで、ラグジュアリーな商品ラインアップで展開する。
ローンチ時の取り扱いブランドは「プラダ」や「ミュウミュウ」「セルジオロッシ」「イソップ」「トムフォード ビューティ」など46ブランド、約1500アイテムで、ブランドのカテゴリー内訳はファッションが7、ビューティーが38、酒類が1となる。1年後には150ブランド、5000アイテムの取り扱いを見込む。
サービス面では商品のピックアップカウンターと専用サロンを松屋銀座の4階に開設。注文確定後、1~5日で店頭受け取りが可能で、国内の顧客は自宅への通常配送と店頭受け取りを選択できる。
訪日外国人はピックアップカウンターでの商品受け取り時に免税手続きまで行えるため、免税カウンターに並ぶ時間や手間を短縮できるメリットがある。
松屋は銀座店と浅草店で百貨店事業を運営しているが、都内の2店舗体制のため商圏が限られていることや、DX化の遅れで独自性のあるEC展開やオムニチャネルサービスを展開できていないことなどが課題だった。
そこで、今年1月19日に新会社のマツヤギンザ ドットコムを設立するとともに、会員制通販サイト「ミレポルテ」を運営するB4FのEC事業を譲受し、デジタル人材を質と量の両面で強化し、オムニチャネルサービスを提供できる新サイトの立ち上げ準備を進めていた。
松屋では、食料品やギフト商材などは既存の通販サイト「松屋オンラインストア」で取り扱い、ラグジュアリーブランドなどは「マツヤギンザドットコム」で展開。国内については地方客および若年層を含む新規開拓を目指す。一方の海外は増加する訪日外国人のID化を推進してリピーターの獲得につなげる狙い。
また、顧客とのタッチポイントを拡大することで、店頭や免税カウンターの混雑緩和を図り、店頭は接客時間の確保につなげたい考えのようだ。
今後は取り扱うブランド、商品の一層の充実を図るとともに、最先端の技術でユーザー個々のニーズに合った情報やアドバイス、サポートを提供し、百貨店水準のサービスを反映させたデジタルプラットフォームとして育成する。