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JALUXの仮想モールの流通額が成長、出店数は120店舗超に拡大

2024年11月28日 12:00

 JALUXでは運営するJALグループの仮想モール「JAL Mall」(画像)において、出店者数と取扱商品の拡大が続いている。今後はふるさと納税サイトとも連携した施策を検討するなど、集客のすそ野を広げていく考え。

 同モールは昨年5月に開設。当初は29店舗でスタートし、約1年間で90店舗を突破。今下半期現在では127店舗まで拡大している。

 現状、月平均で5店舗程度の新規出店があるようで、店舗ジャンルについても食品、ファッション、雑貨、家電など幅広く開拓している。

 比較的、高価格帯でブランドイメージの強い店舗を中心に開拓してきたが、商品数や流通額の更なる拡大を図るため、今期からは日常使いができるようなジャンルの店舗も開拓を強化。手ごろな価格帯商品も取り扱うドラッグストアや生活用品メーカーなども新規で出店しており、定期的な買い回りを支えるような売り場にも育てている。結果的にSKU、流通額ともに毎月右肩上がりで成長することができているようだ。

 モール内での販促としては、毎月25日に開催する全品3倍マイルキャンペーンをはじめ、今期は周年記念企画として、1カ月に渡り全品10倍マイルキャンペーンも開催し、集客に大きな効果があったとする。下期についても「ブラックフライデーセール」などシーズンごとのイベントを設けて集客の山を作っていく考え。

 今後の課題は同モールの顧客基盤でもある「JALマイレージバンク(JMB)会員」向けの更なる認知拡大と集客を挙げる。ここに向けては、JAL機内の一部路線において、機内座席に搭載された個人用画面に毎月バナー広告を出しているほか、機内誌においても毎号モールの情報を掲載して誘導を図っている。

 会員への直接のコミュニケーションツールとしてはメルマガが主となるが、今年からは「JALマイレージバンクアプリ」も活用。同アプリは航空機予約などに使われている「JALアプリ」とは別に、マイル数やライフステージなどの情報管理ができるもの。アプリ内には同モールでの買い物機能も入っており、画面上でモールの最新情報などをポップアップで通知して、認知・集客を図っている。

 そのほか、今後についてはJALUX内の他サービスとの連携を模索。一例として、運営しているふるさと納税サイトとのタイアップを図り、2つのサイトを併用したJMB会員に対してのインセンティブ付与などを計画。ふるさと納税の申し込みのピーク時期でもある12月に行う予定で、サイト間での相互送客を図っていく。

 また、出店者向けの施策としては、モール内で広告を出稿できるような仕組みも考えており、今後、本格的な運用を検討していくもよう。
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