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元ディノスの石川森生氏、ECのプロフェッショナルらの共助型ネットワーク組織立ち上げ

2024年10月31日 13:00

 DINOS CORPORATION(ディノス)でCECOを務めた、石川森生氏(=写真)が代表取締役のRESORTでは、多様な働き方をサポートする、共助型のネットワーク組織「MAISON KAPPA(メゾンカッパ)」を立ち上げた。このほど、メゾンカッパに属するプロフェッショナルたちが集まる場所として、東京都渋谷区に「カフェ&バーKAPPAカフェ」を開設した。

 RESORTは、マーケティング・クリエーティブ・EC事業など、各専門領域のスペシャリストを抱えた組織で、通販サイト構築サービス「Shopify(ショッピファイ)」によるサイト構築やECの運用サポートなどを手掛けている。石川氏はディノスCECOのほか、マガシークのマーケティング部長や、製菓・製パン材料EC「cotta」を運営するTUKURUの社長などを歴任。現在はオルビスCDOなどを務める。

 メゾンカッパは、個人が持つプロフェッショナリティーの活用と、企業における専門人材の枯渇という2つの課題を解決するために立ち上げた組織。石川氏は「さまざまなプロジェクトを進める中で、いろいろな人とのつながりができたが、『動ける人で動いて良い仕事をしようよ』みたいなつながりは、あくまで個人間のものであり、サービス化はされていない。新しい働き方や新しい人材のネットワークを形にしたいと考えた」と説明。「『良い仕事ができたね』というときは、良いメンバーが集まっている時でもあるので、その『再現性』を高める仕組みとしてメゾンカッパを活用していきたい」(石川氏)。

 プロジェクトごとに集まり、解散するというフレキシブルな働き方を推進する。ありとあらゆる立場のプロフェッショナルが混在する組織を想定。さまざまなバックグラウンドを持ち、独自の視点とスキルを持つ人材を、多様性を体現した存在ともいえる「妖怪」になぞらえ、日本各地に伝承がある妖怪「河童(かっぱ)」を名称に取り入れた。あえて組織とも場所とも取れるあいまいな存在とすることで、人材育成につなげていく。

 渋谷区に設けたカフェは、1階がカフェ&バー、2階が「妖怪」たちのワークスペース、3階がポップアップスタジオとなっている。従来の会社組織の枠組みを超えた、より柔軟で多様性のある働き方を実現するための組織・場所とする。

 10月22日には、同所で「企業人か独立プロフェッショナル人材か? 現代における個人としてのキャリア形成と企業によるプロフェッショナル人材の活用」をテーマとしたトークセッションを開催。石川氏のほか、JIMOS社長などを務めた田岡敬氏、キタムラのオムニチャネル(人間力EC)推進担当などを務めた逸見光次郎氏、フィードフォースグループ傘下のアナグラム創業期メンバーである田中広樹氏が登壇した。
 
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