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コロナ禍での巣ごもり需要の拡大を背景に、趣味系商品として国内外を含めて注文数を大きく伸ばすことができた同社にとって、物流工程の効率化は大きな課題となっていた。
新拠点では、国内外への出荷をはじめ、梱包などの流通加工も実施。最新の大規模倉庫であることから、自動化設備なども導入しており、移転後は出荷効率が大きく向上したという。
現場には様々な荷主企業が入居していることもあり、自社で倉庫スペースを確保する際に、想定よりも物量が大きくなったタイミングなどでは、隣接する他の荷主企業の協力を得ることで、スペースを借りて拡張することも可能だという。
また、大手の配送事業者も同倉庫内に拠点を持っていることからドライバーとのやり取りや荷物の積み下ろしなどで良好なコミュニケーションが取れ、発送のスピード化が図れているようだ。
なお、自動化の設備としては棚搬送ロボットがあり、作業者の負担を軽減し、ピックアップの効率化にも寄与。また、自動のシュリンク機械(包装機器)も入れており、既定のサイズの商品であればベルトコンベア上で自動梱包できる仕組みもある。
出荷機能としては以前の140%ほどまで向上。繁忙期でも遅延なく出荷できる体制が整えられてきたとする。
業界全体で2024年問題の影響も懸念されているが、同社の場合は今のところ大きな課題は生じておらず、仕入先であるメーカーからの物流や物流現場での作業員の確保など、大きな滞りはなく順調に進んでいるとした。