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マジカル 禁煙グッズ売れ行き好調、9月の売り上げは例年の3倍に

2010年11月24日 18:51

811.jpg10月1日のたばこ値上げから約2カ月が経過した。過去最大の値上げだけに、これを期に禁煙に取り組む人も多く、各社の禁煙グッズが好調に推移しているようだ。美容関連商品通販のマジカル(本社・東京都新宿区、額賀匡史社長)でも、禁煙グッズ「離煙パイプ」の販売数が9月から増加。月間の売り上げは通常の3倍に達したという。同社では、同商品の好調は年明け以降も続くとみており、"値上げ特需"で業績を伸ばしそうだ。

  離煙パイプが他の禁煙グッズや禁煙補助薬や禁煙グッズと違う点は、徐々にたばこへの依存度を減らせることだ。使い方は、たばこにパイプをつけて吸うだけ。パイプの中央部に空気が流入する微小な穴が開いており、約3%ニコチンが減少する仕組みだ。1セットに31本のパイプが入っているが、使うパイプは順番が決まっており、毎日変える必要がある。パイプの穴の大きさによって空気が流入する量が多くなるため、吸っている人も味の変化に気付かない程度にニコチンが減っていき、自然にたばこをやめることができるのだという。

 たばこが値上げする方針であることは昨年から分かっていたものの、春から夏にかけての売り上げは例年通りだった。しかし、8月下旬頃から売り上げが急増。離煙パイプは1カ月かけて禁煙する商品のため、値上がりする10月1日に合わせて禁煙しようという消費者が多かったものとみられる。

 通販、卸販売ともに好調で、一時期欠品となるほど売れた。新聞広告の出稿量は増やしていないものの「以前掲載された広告を保存しておいた消費者が多いのではないか」(額賀匡史社長)という。
 
  10月以降も売れ行きは好調なほか、年が改まるのを機に禁煙を決意する人が多い1月は例年販売数が伸びることから、同社では"値上げ特需"がしばらく続くとみており、新規の卸先を募集している。11年3月期の販売数は前期の2倍となりそうだ。

 近年はネット販売にも力を入れており、同社の通販サイトでは離煙パイプのほか、7月から販売を開始した、シアバターを原料とする保湿クリーム「マジカルシアバター」も好調に推移している。保湿クリームに関しては、他社のシアバターを使用した製品に比べて割安なことや、ガーナ大使館から推薦状を受けた原料を使用しているという品質の高さが消費者から評価されているようだ。
 
 今後は離煙パイプの海外展開を本格化する予定で、特に中国ではテレビ通販への商品提供も考慮している。

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