山善は8月下旬より、暖房機器や、コーヒードリップに最適な電気ケトルなど、冬商戦向け商品を相次いで投入している。暖房機器は、SNSやレビューの意見を取り入れ、広範囲を常時暖める構造に改良した電気ストーブなどを発売。電気ケトルに関しては、コーヒードリップに機能をより最適化したほか、応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」で先行販売することで、アーリーアダプターにアピールする。
「ワイドレンジカーボンヒーター Shareheats」は、複数のヒーターを横に連ねて、最大約90度を常時暖める電気ストーブ。ヒーターが3連タイプの「DC―ZT12」(同社通販サイトでの販売価格は1万8000円)と、2連タイプの「DC―ZT08」(同1万3000円)があり、どちらも左右のヒーターは4段階で角度設定が可能となる。
Xやアマゾンのレビューなどにおいて「ストーブ」のキーワードで分析したところ、「占領」「争奪戦」「広範囲」という語句が関連していたという。「常に広範囲を暖めてほしい」「首振りでもこちらを向いていないときは寒い」「朝の着替え時などは子供がストーブ前を取り合いする」などいった要望に応えるため、ストーブの構造を変更。また、カロッツェリア・カワイと協業し、デザイン性にもこだわった。
「ハイブリットヒーター」は、商品本体の背面にファンを搭載することで、効率よく広範囲を暖める電気ストーブ。昨年発売し、輻射熱と対流のダブルで暖房効果が得られるということで好評だった。今年はワイド型を発売する。
「くるみケットオーバーAir PD+」(同1万1800円)は、2022年に発売した「どこでも電気着る毛布」の新商品。従来のUSB(タイプA)からUSB(タイプC)対応に変更、仕様出力(電圧ボルト)を上げたことでワット数が約2倍となり、従来品と比べ暖房面積が約1・8倍に広がった。
また、近年の電気代高騰の中で、電気代を節約できるパーソナル暖房が人気となっていることもあり、多様な使い方ができるように改良。足がすっぽり入る袋状かつ、ファスナーで開閉でき縦・横に広げる構造とし、「ひざ掛け」「足入れひざ掛け」「横に広げてミニカーペット」「縦に広げてごろ寝マット」という4通りに使い方ができる。強運転で使用しても消費電力量は約36ワットで、1時間あたりの電気代や最大1・1円と、電気代の節約にもなるとしている。
「電気式バリスタポットYKR―SC1280」(マクアケでの販売価格は7700~9900円)は、18年から販売している「温度調節ができる電気ケトル」シリーズ。コーヒードリップを想定したデザインで、1度単位で正確に温度調節が可能となっており、温度計の数字ポット内で実際に計測した温度に誤差が少ない点などが評価されているという。
新商品は、よりコーヒードリップに最適化。本体を持ち上げると液晶画面に秒単位で表示される「カウントアップ」機能約狙った場所にお湯を注ぎやすい、真下に落ちる新形状の「細口ノズル」を採用した。また、電気用品安全法の改正で、電気ケトルの転倒流水対策が厳格化されたことを受け、取っ手側に重さを持たせたノズルとの重量バランスで、倒れた際に細口ノズルが上を向き、お湯が漏れづらい設計とするなど、安全性を高めた。
電気ケトルについては、マクアケでの先行販売を9月3日より開始。同社がマクアケで商品を販売するのは初めて。同社では「マクアケは当初、初期投資が難しい企業が開発費用を集めるという目的のサイトだったが、最近は新商品の周知やPRに利用するケースが多い。当社としても、マクアケを通した販促を試してみたいと考え、先行販売している。マクアケはページの作り方が独特で、説明が必要な商品も売りやすいので、今後の販促に活かしていきたい」(家庭機器事業部第1商品統括部商品企画1部MD2課の加美将希氏)とする。
また暖房機器に関しては、近年は残暑が長引く傾向にあることから、冬商戦は短期決戦になる傾向が強まっているという。昨年も残暑が厳しかったことから「全体の市場としても厳しく、一昨年と比較すると流通規模は8掛けだった」(家庭機器事業部第1商品統括部商品企画1部MD2課の川邊一馬課長)。また物価高を受けて、同社通販サイトにおいても、同等品が昨年より1000~2000円値上がりするなど、厳しい状況にある。
ただ「昨年も顧客ニーズに合致した商品は良く売れた」(同)ことから、顧客ニーズを満たす新商品や、顧客の声を取り入れて改良した商品を投入することで、今年の冬商戦に関しては昨年以上の売り上げを目指す。
「ワイドレンジカーボンヒーター Shareheats」は、複数のヒーターを横に連ねて、最大約90度を常時暖める電気ストーブ。ヒーターが3連タイプの「DC―ZT12」(同社通販サイトでの販売価格は1万8000円)と、2連タイプの「DC―ZT08」(同1万3000円)があり、どちらも左右のヒーターは4段階で角度設定が可能となる。
Xやアマゾンのレビューなどにおいて「ストーブ」のキーワードで分析したところ、「占領」「争奪戦」「広範囲」という語句が関連していたという。「常に広範囲を暖めてほしい」「首振りでもこちらを向いていないときは寒い」「朝の着替え時などは子供がストーブ前を取り合いする」などいった要望に応えるため、ストーブの構造を変更。また、カロッツェリア・カワイと協業し、デザイン性にもこだわった。
「ハイブリットヒーター」は、商品本体の背面にファンを搭載することで、効率よく広範囲を暖める電気ストーブ。昨年発売し、輻射熱と対流のダブルで暖房効果が得られるということで好評だった。今年はワイド型を発売する。
「くるみケットオーバーAir PD+」(同1万1800円)は、2022年に発売した「どこでも電気着る毛布」の新商品。従来のUSB(タイプA)からUSB(タイプC)対応に変更、仕様出力(電圧ボルト)を上げたことでワット数が約2倍となり、従来品と比べ暖房面積が約1・8倍に広がった。
また、近年の電気代高騰の中で、電気代を節約できるパーソナル暖房が人気となっていることもあり、多様な使い方ができるように改良。足がすっぽり入る袋状かつ、ファスナーで開閉でき縦・横に広げる構造とし、「ひざ掛け」「足入れひざ掛け」「横に広げてミニカーペット」「縦に広げてごろ寝マット」という4通りに使い方ができる。強運転で使用しても消費電力量は約36ワットで、1時間あたりの電気代や最大1・1円と、電気代の節約にもなるとしている。
「電気式バリスタポットYKR―SC1280」(マクアケでの販売価格は7700~9900円)は、18年から販売している「温度調節ができる電気ケトル」シリーズ。コーヒードリップを想定したデザインで、1度単位で正確に温度調節が可能となっており、温度計の数字ポット内で実際に計測した温度に誤差が少ない点などが評価されているという。
新商品は、よりコーヒードリップに最適化。本体を持ち上げると液晶画面に秒単位で表示される「カウントアップ」機能約狙った場所にお湯を注ぎやすい、真下に落ちる新形状の「細口ノズル」を採用した。また、電気用品安全法の改正で、電気ケトルの転倒流水対策が厳格化されたことを受け、取っ手側に重さを持たせたノズルとの重量バランスで、倒れた際に細口ノズルが上を向き、お湯が漏れづらい設計とするなど、安全性を高めた。
電気ケトルについては、マクアケでの先行販売を9月3日より開始。同社がマクアケで商品を販売するのは初めて。同社では「マクアケは当初、初期投資が難しい企業が開発費用を集めるという目的のサイトだったが、最近は新商品の周知やPRに利用するケースが多い。当社としても、マクアケを通した販促を試してみたいと考え、先行販売している。マクアケはページの作り方が独特で、説明が必要な商品も売りやすいので、今後の販促に活かしていきたい」(家庭機器事業部第1商品統括部商品企画1部MD2課の加美将希氏)とする。
また暖房機器に関しては、近年は残暑が長引く傾向にあることから、冬商戦は短期決戦になる傾向が強まっているという。昨年も残暑が厳しかったことから「全体の市場としても厳しく、一昨年と比較すると流通規模は8掛けだった」(家庭機器事業部第1商品統括部商品企画1部MD2課の川邊一馬課長)。また物価高を受けて、同社通販サイトにおいても、同等品が昨年より1000~2000円値上がりするなど、厳しい状況にある。
ただ「昨年も顧客ニーズに合致した商品は良く売れた」(同)ことから、顧客ニーズを満たす新商品や、顧客の声を取り入れて改良した商品を投入することで、今年の冬商戦に関しては昨年以上の売り上げを目指す。