ファンケルは、ダイエットケアを目的にする主力のサプリメントブランド「カロリミット」のブランド力を強化する。サプリメント市場では、「多機能」など付加価値のある商品が顧客から支持を得始めている。10月16日にブランドの新製品を発売し、顧客のニーズに応える高付加価値のラインアップを加える。
新商品「プレミアムカロリミット」(=
画像、税込5490円)は、顧客の強いダイエットニーズに応える。糖と脂肪の吸収を抑える機能は、機能性関与成分とする3成分(桑の葉イミノシュガー、キトサン、茶花サポニン)の組み合わせが相乗効果を生み出すという独自の特許を持つ。これに新たに2種類の成分を追加した。追加するのは、腹部の脂肪減少が期待されるという機能性関与成分「ローズヒップ由来ティリロサイド」と、排便改善に寄与する同「植物性乳酸菌K―1」。
昨今のダイエットサプリメント市場は、複合的な機能を持つ製品の支持が強い。調査機関の調べによると、4種類以上の機能で訴求する製品の伸長率は、前年比約14%(23年)、5種類以上は同約33%増(同)と伸びている。
「カロリミット」は、「おいしく食事を楽しめる」というコンセプトで開発。「機能」と両立したブランド価値で、認知率は6割に達する。顧客の「体重減少」「お通じ」の悩みに対応することで「多機能」ニーズに応え、新たな顧客接点を築く。「食事を楽しみたい」(カロリミット)や「脂肪の代謝」(大人のカロリミット)に加え、悩みの深い「本気で変わりたい」と思う層へのアプローチを強化する。
今回の刷新を通して、「おいしく食べる」ことを応援するブランドのコンセプトを再度打ち出し、さらなる認知拡大を図る。
また、ダイエット市場では、「多機能」サプリメントに加え、手軽に摂取できる「ドリンク」のニーズも高まっている。剤型(トクホ・機能性表示食品のみ)によるシェアは、「ドリンク」が75%を占め、「サプリメント」は、高機能のイメージから2割を占める。「カロリミット」のブランド価値を活かし、キリングループとのシナジーを加速させることで、飲料・食品剤形での商品提案を強化する。10月16日には、キリンビバレッジと共同開発した「キリン×ファンケル カロリミット ブレンド茶」のパッケージを刷新し、発売する。
ブランドの個性、浸透へ
シリーズ売上、前年同月比30%増計画
<ブランド強化の狙い>
ファンケルは、今年10月、「カロリミット」ブランドから3商品目となる新商品を発売する。これまでの2商品からさらに機能を強化した。今年8月に行われた新商品発表会で、斎藤智子健康食品事業本部本部長(=
写真)に狙いを聞いた。
――発売の目的は。
「機能性表示食品で、高価格帯・高機能など付加価値訴求の市場が伸びており、当社としても参入の必要があった。もう一つは、『カロリミット』は、長く展開しているため高い認知があるが、”古いよね”と見られる課題があった」
「既存2品の刷新も選択肢だが、新製品の追加に併せて全アイテムの刷新を図る選択肢を選んだ。パッケージも揃え、世界観を変えようと考えた」
――既存のシリーズの進捗は。
「急激は伸びはないが、成長している。ダイエットケアの商品としては安定成長しているシリーズと捉えている」
――初年度のシリーズの売上目標は。
「前年同月比(昨年10~今年3月)で30%増を見込んでいる」
――機能性表示食品としては、4機能を表示する。同水準の製品はほかにもあるか。
「特許を保有する成分の組み合わせは独自だが、表示範囲は、市場にある製品と並ぶことになる」
――機能表示の面のみでは、競合製品より遅れていた。
「その面はある。複合的な機能表示で瞬発力で勝る製品はある。ただ、機能だけで戦うと、どうしても広告費の争いになる。3品併せてリニューアルすることで、『おいしく食べることを応援する』というブランドの個性、世界観を強調していきたい。CMも変えるし、”機能がすごい”だけを伝えるつもりはなく、ブランド力で戦う」
――これまでのコンセプト、プロモーションのキャッチコピーは変わらない。
「むしろもう一度前面に出していく」
新商品「プレミアムカロリミット」(=画像、税込5490円)は、顧客の強いダイエットニーズに応える。糖と脂肪の吸収を抑える機能は、機能性関与成分とする3成分(桑の葉イミノシュガー、キトサン、茶花サポニン)の組み合わせが相乗効果を生み出すという独自の特許を持つ。これに新たに2種類の成分を追加した。追加するのは、腹部の脂肪減少が期待されるという機能性関与成分「ローズヒップ由来ティリロサイド」と、排便改善に寄与する同「植物性乳酸菌K―1」。
昨今のダイエットサプリメント市場は、複合的な機能を持つ製品の支持が強い。調査機関の調べによると、4種類以上の機能で訴求する製品の伸長率は、前年比約14%(23年)、5種類以上は同約33%増(同)と伸びている。
「カロリミット」は、「おいしく食事を楽しめる」というコンセプトで開発。「機能」と両立したブランド価値で、認知率は6割に達する。顧客の「体重減少」「お通じ」の悩みに対応することで「多機能」ニーズに応え、新たな顧客接点を築く。「食事を楽しみたい」(カロリミット)や「脂肪の代謝」(大人のカロリミット)に加え、悩みの深い「本気で変わりたい」と思う層へのアプローチを強化する。
今回の刷新を通して、「おいしく食べる」ことを応援するブランドのコンセプトを再度打ち出し、さらなる認知拡大を図る。
また、ダイエット市場では、「多機能」サプリメントに加え、手軽に摂取できる「ドリンク」のニーズも高まっている。剤型(トクホ・機能性表示食品のみ)によるシェアは、「ドリンク」が75%を占め、「サプリメント」は、高機能のイメージから2割を占める。「カロリミット」のブランド価値を活かし、キリングループとのシナジーを加速させることで、飲料・食品剤形での商品提案を強化する。10月16日には、キリンビバレッジと共同開発した「キリン×ファンケル カロリミット ブレンド茶」のパッケージを刷新し、発売する。
ブランドの個性、浸透へ
シリーズ売上、前年同月比30%増計画
<ブランド強化の狙い>
ファンケルは、今年10月、「カロリミット」ブランドから3商品目となる新商品を発売する。これまでの2商品からさらに機能を強化した。今年8月に行われた新商品発表会で、斎藤智子健康食品事業本部本部長(=写真)に狙いを聞いた。
――発売の目的は。
「機能性表示食品で、高価格帯・高機能など付加価値訴求の市場が伸びており、当社としても参入の必要があった。もう一つは、『カロリミット』は、長く展開しているため高い認知があるが、”古いよね”と見られる課題があった」
「既存2品の刷新も選択肢だが、新製品の追加に併せて全アイテムの刷新を図る選択肢を選んだ。パッケージも揃え、世界観を変えようと考えた」
――既存のシリーズの進捗は。
「急激は伸びはないが、成長している。ダイエットケアの商品としては安定成長しているシリーズと捉えている」
――初年度のシリーズの売上目標は。
「前年同月比(昨年10~今年3月)で30%増を見込んでいる」
――機能性表示食品としては、4機能を表示する。同水準の製品はほかにもあるか。
「特許を保有する成分の組み合わせは独自だが、表示範囲は、市場にある製品と並ぶことになる」
――機能表示の面のみでは、競合製品より遅れていた。
「その面はある。複合的な機能表示で瞬発力で勝る製品はある。ただ、機能だけで戦うと、どうしても広告費の争いになる。3品併せてリニューアルすることで、『おいしく食べることを応援する』というブランドの個性、世界観を強調していきたい。CMも変えるし、”機能がすごい”だけを伝えるつもりはなく、ブランド力で戦う」
――これまでのコンセプト、プロモーションのキャッチコピーは変わらない。
「むしろもう一度前面に出していく」