LINEヤフー 生鮮品・日用品を30分で即配、連携の小売店で商品ピックアップ、出前館の配達員が配送
2024年 8月14日 12:00
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仮想モール「ヤフーショッピング」上に連携するコンビニ「ローソン」、スーパーマーケット「マルエツ」、冷凍食品販売店「ピカール」の各対応店舗で取り扱う商品を販売する専用ページを新設。受注に応じて「出前館」の配送員が利用者の希望する配送場所に近い各店舗で商品をピックアップし、当該商品を配達するもの。対応エリアはスタート時点では東京の港区、渋谷区、新宿区の3区のみで今年中に「出前館」がフードデリバリーを展開するエリア内の全国で展開する予定。連携する店舗や取り扱う商品も増やし、今後はドラックストアが販売する医薬品なども加えていくという。
LINEヤフーではグループの出前館やアスクルと組んで都内などに設置したダークストア型店舗にアスクルが仕入れたティッシュペーパーや洗剤などの日用品や冷凍食品、生鮮品、水、酒などの商品をあらかじめ在庫しておき、「出前館」の配達員らが当該店舗でピッキングを行い、周辺エリアの利用者に最短15分で生鮮品や日用品を配送する即配サービス「Yahoo!マートby ASKUL」を22年1月から本格展開してきた。
フードデリバリーサービス各社が展開する日用品や生鮮食品の即配サービスとの商品面や配送スピードでの差別化や自前での商品調達による収益性の観点からも自ら在庫を持って即配を行う形を採用した模様だったが、それがエリア拡大の足かせとなり、また、店舗維持のためのコスト負担もネックとなっていたようで事業は伸び悩んでいたとみられ、本格展開開始当時は「集客(ヤフー、LINE)・商品(アスクル)・デリバリー(出前館)の3つの領域のNo.1アセットで『ほしいものが今すぐ届く』という新しい買物体験の提供を通してクイックコマースという新たな市場を作っていきたい」(Zホールディングス=現LINEヤフー)と自信をのぞかせていたが結局、8月31日で「Yahoo!マート」はサービスを終了することになったよう。入れ替わりに他のフードデリバリーサービスが行っているような小売店と連携した仕組みとしたことで、実入りは少ないがリスクなくエリア拡大が図れる形の「Yahoo!クイックマート」にシフトさせる選択を採ったようだ。