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千趣会 戸建て住宅の販売に進出、リブワークとの協業で、インテリアなど強化

2024年 8月 1日 12:00

 千趣会は8月3日、住宅の企画・施工・販売を行うLib Work(リブワーク)と提携し、通販事業ベルメゾンのブランド「ベルメゾンデイズ」がプロデュースする新築戸建て注文住宅「ベルメゾンデイズハウス」の販売を開始する。同日から千葉市若葉区のモデルハウスで内覧を始める。

 千趣会は再成長に向けて「パートナー企業との共創の深化・拡大」を掲げており、今回の取り組みもその一環。初の住宅販売となるが、通販事業との相乗効果も狙う。9月20日から、ソファーやダイニングテーブルセット、テレビボードなど、「ベルメゾンデイズハウス」のオリジナル家具10型を通販カタログと「ベルメゾンネット」で販売し、ホームファッションジャンルのブランド強化を図る。

 加えて、住宅購入検討者へのインテリア商品の提案や、モデルハウスを活用したユーザーとのコミュニケーションを通じて新たな顧客接点構築を目指す。

 一方のリブワークは千趣会の持つ会員基盤や通販ノウハウを活用した商品開発や販売プロモーションにつなげたい考えで、ベルメゾン会員とのファンミーティングやアンケート調査を通じてユーザーインサイトを抽出し、今回の商品開発に活かしたという。

 「ベルメゾンデイズハウス」は、”家族と共に前向きに成長していく家”をコンセプトに、家事や育児の負担を軽減する間取りと設備を採用。自然素材を活用することで健康的で快適な住環境を実現したとする。

 7月30日に千葉市内で記者会見した千趣会の梶原健司社長は「当社はインテリアや家具などの製造・小売りを通じて女性のライフステージに寄り添ってきた。『ベルメゾン』はフランス語で『美しい館』を意味していて、『ベルメゾンデイズハウス』はその集大成とも言える。ブランディング面でも顧客接点の側面でも大事な取り組みになる」と強調した(画像下㊧)。

 メインターゲットは30~40代の共働き世帯で、千趣会のカタログや「ベルメゾンネット」内の特設ページ、各種SNSなどを通して情報発信し、モデルハウスに送客する。

 今回、リブワークは生成AIを使用したデジタルヒューマンによる接客を導入。従来は営業担当者が対応していた住宅商品の説明や性能、構造などの情報提供や相談を生成AIがサポートする。同社では、「初年度は千葉エリアを中心に年間30棟(7~8億円)の販売を目標とし、将来的は全国に展開してスケールしたい」(瀬口力社長)とした。

 
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