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キューサイ 青汁の原料販売で差別化、ふりかけなどコラボ商品展開

2024年 2月29日 12:00

 キューサイは、青汁の業務用販路の拡大で認知を図っている。

 自社生産のケールを販売できる点が強みで、同社の業務用ケール青汁の卸先店舗数は411店舗(24年1月時点)で、22年末から約3・1倍に伸長した。「青汁の原料販売に加え、原料を生かした他社とのコラボレーションの活用幅が広い点も当社の強み。青汁という形式にとらわれず、今後も様々な形でケールの魅力を訴求していく」(同社)とする。

 1月29日にはアールベイカーと共同開発した「緑のプロテインドリンク」を発売。原料にはキューサイの業務用ケール青汁「青汁のある食卓」と「大人のダブルたんぱく」をブレンドし、栄養豊富なスムージータイプのドリンクに仕上げた。価格は税込650円。

 また、2月5日には井口食品とコラボし、「キューサイの青汁原料使用 国産ケールのふりかけ」(=写真)を発売した。青汁「ザ・ケール」シリーズの原料であるチップ状の乾燥ケールと、井口食品が独自開発したケールパウダーを練りこんだ「ケール顆粒」を配合。1袋30グラムに緑黄色野菜1日分の摂取目標量に相当するケールが含まれている。希望小売価格は税別300円。

 自社商品では昨年9月に新発売した「ザ・ケール ビューティーリッチ」が好調。ケールに加えコラーゲンと2種の善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌)を配合し、従来の顧客層とは異なる30~50代の新規購入者層を獲得したとしている。

 施策面では、昨年4月からインスタグラム「ケール・青汁」公式アカウントを積極運用。「ザ・ケールミニスティック1箱」などのサンプリング(計700人に配布)によりUGC投稿率が向上し、アクセス数は約7カ月で約4・5倍に増加したという。現在のフォロワー数は2・2万人で、1万回以上再生されるレシピ動画も増加傾向だとする。今後も多彩な施策で顧客との接点拡大に注力していく考え。



 
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