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モンマルシェ カップスープで急成長、楽天市場の催事にも初出店

2023年11月 9日 12:00

 物流大手の鈴与子会社で食品販売事業を手掛けるモンマルシェでは、缶詰のブランド「オーシャンプリンセス」と、国産野菜を使ったスープのブランド「野菜をMOTTO」を展開。楽天グループの仮想モール「楽天市場」で売り上げを伸ばしている。

 モンマルシェの加納彰洋社長は「モンマルシェとして創業してから9年になるが、直接消費者に商品を届けることにこだわってきた。卸の引き合いも多いが、消費者に商品の良さを伝えながら、全国に広げる戦略を採っている。楽天市場に出店したのもその一環だ」と話す。

 ここ数年は、楽天市場店の売り上げが急拡大している。売上高の85%がECという同社。中でも、楽天市場店の月商は7~8000万円に達する。コロナ禍を受けた巣ごもり需要だけではなく、商品のラインアップやをパッケージデザインを磨き直した点も大きいという。

 「『野菜をMOTTO』は4年前だと7~8アイテム程度だったが、現在は20アイテム以上まで増えた。ラインナップを拡大することで選ぶ楽しさを提供できるようになり、さらにはパッケージデザインも磨きに磨いた。既存の商品に関しても毎年、数アイテム刷新して味を良くしている」(加納社長)。

 こうした情報を消費者へ告知するためにインスタグラムを活用。「野菜をMOTTO」公式アカウントのフォロワー数は3万人を超えた。また「LINE公式アカウント」の「友だち登録」も4万人近くなっている。加納社長は「SNSなどで情報を伝えると、さらに売れるようになる。楽天市場を中心に『野菜をMOTTO』は今年500万カップほど売れそうだ」と喜ぶ。

 「野菜をMOTTO」は、国産野菜をふんだんに使ったカップスープのブランドで、電子レンジを使えば1分で調理できる手軽さが一番のポイント。仕事や子育てに忙しい30~40代女性が主なターゲットだ。6個セットの場合4060円で販売している。

 10月には、名古屋市の百貨店で開催された「楽天うまいもの大会」に初出店。同社では東京や静岡の百貨店に店舗を構えているほか、首都圏を中心にポップアップショップを積極的に出店している。「楽天市場内のスープカテゴリーではランキング上位を獲得しているが、注文のうち55%が関東地方の1都6県からであり、全国的な知名度はまだまだ低い。中京エリアでの知名度を高める絶好の機会と考えて、うまいもの大会への出店を決めた」(加納社長)。

 今回は準備の都合上、試食や実演販売ができなかったため、次回出店する際にはその場で味わってもらえる機会を設けたいという。加納社長は「ECとリアル展開の両輪で成長していきたい。こうした催事で得た消費者の肉声を今後の商品ラインナップに活かし、ウェブでしっかり売っていくという体制を作る」と話す。

 
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