アスクルは10月23日から、運営する日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」をヤフーLINEが運営する仮想モール「ヤフーショッピング」上の店舗に一本化する。これにより、仮想モール外のいわゆる独立サイトは姿を消すことになる。
 
　これまで自社サイトで”LOHACO本店”としてきた「LOHACO　by　ASKUL」と仮想モール「ヤフーショッピング」へ出店、開設する「LOHACOYahoo!店」を運営してきたが、「『本店』で実装していたお客様が使いやすく買い回りしやすいUIを『ヤフー店』では反映できていなかったりとか、逆に『ヤフー店』のお客様はヤフーショッピング上で使用できるクーポンなどを利用頂けたが、『本店』のお客様は利用できなかったなど利便性の問題や、2つの店舗があることでメンテナンスや企画、価格設定などの工数が倍かかるなど効率の問題もあった」(同社)ことに加えて、マーケティング面でもキャンペーンなどを通じて新顧客の獲得につながりやすいために、「本店」のUIなどを移植したうえで「ヤフーショッピング」上のサイトに一本化することにしたという。

　長らく本店とヤフー店の2つのサイトを運営してきた「ロハコ」をこのタイミングで統合することについて「(ロハコは)前期(2023年5月期)で初めて通年で黒字化したが、黒字化を達成した後に(ロハコに関して)どのような運営体制がベストなのかを改めて社内で議論した結果、一本化することにした」(同社)という。

　「ヤフーショッピング」の出店店舗として存続するサイトのドメインは現状の”本店”で使用している「lohaco.yahoo.co.jp」を引き続き利用する。なお、21年6月にグループのZホールディングス(現・LINEヤフー)が展開していた通販事業者向けの自社サイト構築サービスを「ロハコ」で導入し、自社でのサイト運営から切り替えたタイミングで「本店」のドメインは現行のものに変更している。

　「ロハコ」に一本化に伴い、現状、「ヤフーショッピング」に出店する「LOHACOYahoo!店」および18年12月に同じく「ヤフーショッピング」内に開設した取り寄せ商品の専門サイト「LOHACO　お取り寄せYahoo!店」は11月9日で閉店するとしている。