繊維専門商社のGSIクレオスは8月4日、新会社SHARE(シェア)を設立し、ファストファッション通販サイト「fifth(フィフス)」を手がけるCODESHARE(コードシェア)からEC事業を4月1日に譲り受け、アパレルECに本格参入したと発表した。

 












　今後、シェア社は譲受したECプラットフォームをベースに、GSIクレオスグループの強みであるグローバルサプライチェーンと商品開発力を駆使し、「フィフス」をファッション感度の高いユーザーに新たな提案ができる総合ファッションサイトへと発展させ、グループのEC事業の拡大を図る。

　GSIクレオスは繊維業界における高い専門知識と技術、グローバルネットワークを武器に成長してきた。近年では素材力や企画力を生かした自社ブランドも展開しており、ECチャネルやテレビ通販などのダイレクトマーケティングにも力を注いでいる。

　一方のコードシェアは、アパレルECと通販サイトの構築から運営支援までをワンストップで行うソリューション事業を展開。自社ブランド「フィフス」を中心に販売するファストファッション通販サイトは約290万人の登録会員を持ち、ファッション感度の高い女性をターゲットにロープライスなトレンドアイテムを提案してきた。

　加えて、SNSの活用とインフルエンサーマーケティングを強みとするEC事業のノウハウも有していることから、GSIクレオスグループの今後のEC事業拡大に寄与すると判断し、当該事業をシェア社が譲り受けることになった。

　今後は、「もっと自由に、もっと楽しく、ファッションを届けたい」をコンセプトに、「フィフス」をリブランディングし、旬のファッションを早く安く調達し、有名インフルエンサーを介して「自由なファッションと幸せな気持ち」を消費者に届けるビジネスモデルを確立し、3年後には売上高30億円を目指す。

　また、当該事業で得た知見を生かしてグループのEC事業の拡大を図るとともに、通販サイトを媒体とした広告事業やサイト運営で得られるデータを活用した取引先への提案など、新たなビジネス展開も模索していくという。