後払い決済事業を展開するキャッチボールが、流通総額を伸ばしている。スクロールの傘下に入った2013年当初は、EC企業を主なターゲットとしていたが、リピート通販企業などの取り込みを図ることで再び成長軌道に乗った。後払い決済の需要が高まる中で、キャッチボールがグループで果たす役割も重要さを増している。端郁夫社長に今後の戦略を聞いた。
――最近の取り組みについて教えてほしい。
「業界首位の企業に勝つには、マーケットを絞り込み、そのマーケットなら絶対に負けないサービスを作り上げるための努力をしてきた。そこで、自分たちを弱者と位置づけ、強者に勝つためのランチェスター戦略を練ってきた」
――どのマーケットを対象としたのか。
「一つは、単品のリピート系商材を扱う通販。もう一つは、物の販売ではなくサービスなどのサブスクリプション型ビジネスモデルだ。これらマーケットに注力したことで、新規顧客については、前期は過去最高の受注金額になるなど、成果が出ている」
――機能面でのアップデートは。
「後払い決済のデメリットは、現金を持ってコンビニエンスストアに行く面倒さ。自分の好きな方法で支払いたいというニーズに応えるために、注文した商品が届いてから、支払い方法を決めることができる『届いてから払い』というサービスを昨年から提供している。現金だけではなく、自宅からクレジットカードやPayPayなどのスマートフォン決済などで支払うことができる。『商品がちゃんと届いてから払う』『知らないサイトにカード番号を入力しなくて済む』という、後払い決済の安心感はそのままに、利便性を追求したサービスでビジネスモデル特許を出願している」
――リピート通販に特化した機能などはあるのか。
「届いてから払いは、二次元コードを読み込んでから決済手法を選ぶ仕組みだが、二次元コードで遷移した先のページに、購入した企業の商品を表示できる仕組みを、今年5月に取り入れた。いわばアップセル・クロスセルの仕組みだが、決済の利便性を上げることで、利用企業の売り上げ増にも貢献できるようになった」
――支払いをする前に商品がレコメンドされる形となる。
「決済をする前に商品をアピールするのが一番良いと考えた。例えば『お試しセットの注文なら本商品を表示する』などといったようなものだ。もちろん、クロスセルにも向いているので、リピート通販以外でも効果はあるだろう」
――成果は出ているか。
「5月に始めたばかりなので、データを蓄積していくのはこれから。ただ、事業者の反応は非常に良い」
――サブスクリプション型ビジネスモデルに向けた機能は。
「2020年から『未回収保証付き口座振替サービス 後払い.com口座振替サービス』を提供している。口座振替に関わる業務を当社が代行し、未回収リスクを100%保証するというものだ。口座振替は導入手続きが面倒だが手数料率も低く、事業者にとって安心できる決済手法。業務を全て代行し、未回収も保証するということで、商談が増えている。このサービスも『届いてから払い』同様にビジネスモデル特許を出願している」
――親会社であるスクロール360との連携は。
「当社ではリピート通販に特化した決済メニューを提供しており、スクロール360でもリピート通販向け物流を強化している。両社間の相乗効果を高めることで、本当の意味で『ソリューション』を実現しなければいけない」
――今後の目標について。
「通販における安心・安全を追求したい。そのために、決済以外の事業に踏み込んでいくこともあるかもしれない。当社はグループとしてソリューションのプラットフォームを有しているので、競合他社との最大の差別化ポイントになるだろう。5年以内を目標に、本当の意味での『安心・安全』を実現できる企業になりたい」
――最近の取り組みについて教えてほしい。
「業界首位の企業に勝つには、マーケットを絞り込み、そのマーケットなら絶対に負けないサービスを作り上げるための努力をしてきた。そこで、自分たちを弱者と位置づけ、強者に勝つためのランチェスター戦略を練ってきた」
――どのマーケットを対象としたのか。
「一つは、単品のリピート系商材を扱う通販。もう一つは、物の販売ではなくサービスなどのサブスクリプション型ビジネスモデルだ。これらマーケットに注力したことで、新規顧客については、前期は過去最高の受注金額になるなど、成果が出ている」
――機能面でのアップデートは。
「後払い決済のデメリットは、現金を持ってコンビニエンスストアに行く面倒さ。自分の好きな方法で支払いたいというニーズに応えるために、注文した商品が届いてから、支払い方法を決めることができる『届いてから払い』というサービスを昨年から提供している。現金だけではなく、自宅からクレジットカードやPayPayなどのスマートフォン決済などで支払うことができる。『商品がちゃんと届いてから払う』『知らないサイトにカード番号を入力しなくて済む』という、後払い決済の安心感はそのままに、利便性を追求したサービスでビジネスモデル特許を出願している」
――リピート通販に特化した機能などはあるのか。
「届いてから払いは、二次元コードを読み込んでから決済手法を選ぶ仕組みだが、二次元コードで遷移した先のページに、購入した企業の商品を表示できる仕組みを、今年5月に取り入れた。いわばアップセル・クロスセルの仕組みだが、決済の利便性を上げることで、利用企業の売り上げ増にも貢献できるようになった」
――支払いをする前に商品がレコメンドされる形となる。
「決済をする前に商品をアピールするのが一番良いと考えた。例えば『お試しセットの注文なら本商品を表示する』などといったようなものだ。もちろん、クロスセルにも向いているので、リピート通販以外でも効果はあるだろう」
――成果は出ているか。
「5月に始めたばかりなので、データを蓄積していくのはこれから。ただ、事業者の反応は非常に良い」
――サブスクリプション型ビジネスモデルに向けた機能は。
「2020年から『未回収保証付き口座振替サービス 後払い.com口座振替サービス』を提供している。口座振替に関わる業務を当社が代行し、未回収リスクを100%保証するというものだ。口座振替は導入手続きが面倒だが手数料率も低く、事業者にとって安心できる決済手法。業務を全て代行し、未回収も保証するということで、商談が増えている。このサービスも『届いてから払い』同様にビジネスモデル特許を出願している」
――親会社であるスクロール360との連携は。
「当社ではリピート通販に特化した決済メニューを提供しており、スクロール360でもリピート通販向け物流を強化している。両社間の相乗効果を高めることで、本当の意味で『ソリューション』を実現しなければいけない」
――今後の目標について。
「通販における安心・安全を追求したい。そのために、決済以外の事業に踏み込んでいくこともあるかもしれない。当社はグループとしてソリューションのプラットフォームを有しているので、競合他社との最大の差別化ポイントになるだろう。5年以内を目標に、本当の意味での『安心・安全』を実現できる企業になりたい」