ニトリホールディングスでは今第3四半期(22年2月~同11月)の「ニトリ事業」における国内の通販売上高が前年同期比13・3%増の598億円となった。巣ごもり需要の反動減を受けている家具通販市場において、2ケタ増収を達成。自社通販サイトでのライブ配信や限定商品コーナーの開設などが奏功したと見られる。
同社では20年度の第3四半期の国内通販売上高はコロナ禍での巣ごもり需要や特別定額給付金の支給などにより前年同期比59・4%増の526億円だった。しかし、21年度の第3四半期はその反動を受けて前年同期比0・4%増の528億円となるなど、伸び率が1%を切るまでにとどまっていた。今期、伸び率が回復した背景には、顧客とのコミュニケーションを重視したオンライン上の施策を積極展開したことなどがある。
まず、前期より開始した「インスタライブ」に加えて、今期は自社通販サイト「ニトリネット」内に独自のライブ配信企画「ニトリライブ」を開設。週に2回のペースで配信しており、ニトリ商品だけでなく、グループ傘下でインテリア雑貨ブランドの「デコホーム」や女性向けアパレルブランドの「N+」などの商品も紹介。これまでに、「ぴったり収納特集」や「美容アイテム特集」などを、それぞれ実店舗からスタッフが配信している。今期には1回の視聴者数が3万人を達成している。
また、通販サイト内での新たな施策として、ネット限定商品だけを集めた「ネット限定マーケット」を開設。実店舗では提案しきれないような特徴のあるデザインやサイズの商品を取り扱い、家具からインテリア商品まで毎週商品を投入している。現状、ニトリネットにおけるネット限定商品の売り上げ構成比は17%となった。
そのほか、昨年11月には気になるインテリアが自宅の部屋に合うか、購入の前に色や柄の組み合わせを確認することができる着せ替えシミュレーション機能の「お部屋deコーディネート」(
画像)を導入。シミュレーションしたい部屋を選択し、ベースとなる床・壁・天井・ソファ・ベッドフレームなどの色を選んで部屋を再現。その上でニトリ商品の中からカーテン・ラグ・クッション・掛け布団カバー・枕カバーを選択し、部屋のイメージを反映させることで、気になるインテリアが自宅の部屋に合うかを確認できるという。
関連して、同11月18日に東京三大副都心で同社最大級の売り場面積(約6000平方メートル)となる旗艦店の「池袋サンシャイン60通り店」(豊島区)を開設。同店舗では、店外にデジタルサイネージを設置したほか、お部屋deコーディネート機能を体感できるモニターを初めて設置した店舗となっている。
また、自宅にいながら無料で窓まわりの商品購入に関する相談ができる「カーテンオンライン相談サービス」も展開。カーテン、ロールスクリーン、ブラインドといった商品の提案だけでなく、採寸に関する案内も実施している。
なお、ECやコーディネートなど実店舗とも連動した機能を持つ「ニトリアプリ」の会員数は昨年11月末時点で1508万人。期首との比較では194万人増加しており、今年度末には1600万人を超えることを目指している。
同社によると、アプリ会員の増加に伴い、実店舗とECを併用して利用する顧客が増加しているため、今後、さらなるアプリ会員への移行を促した施策を行う考え。
同社では20年度の第3四半期の国内通販売上高はコロナ禍での巣ごもり需要や特別定額給付金の支給などにより前年同期比59・4%増の526億円だった。しかし、21年度の第3四半期はその反動を受けて前年同期比0・4%増の528億円となるなど、伸び率が1%を切るまでにとどまっていた。今期、伸び率が回復した背景には、顧客とのコミュニケーションを重視したオンライン上の施策を積極展開したことなどがある。
まず、前期より開始した「インスタライブ」に加えて、今期は自社通販サイト「ニトリネット」内に独自のライブ配信企画「ニトリライブ」を開設。週に2回のペースで配信しており、ニトリ商品だけでなく、グループ傘下でインテリア雑貨ブランドの「デコホーム」や女性向けアパレルブランドの「N+」などの商品も紹介。これまでに、「ぴったり収納特集」や「美容アイテム特集」などを、それぞれ実店舗からスタッフが配信している。今期には1回の視聴者数が3万人を達成している。
また、通販サイト内での新たな施策として、ネット限定商品だけを集めた「ネット限定マーケット」を開設。実店舗では提案しきれないような特徴のあるデザインやサイズの商品を取り扱い、家具からインテリア商品まで毎週商品を投入している。現状、ニトリネットにおけるネット限定商品の売り上げ構成比は17%となった。
そのほか、昨年11月には気になるインテリアが自宅の部屋に合うか、購入の前に色や柄の組み合わせを確認することができる着せ替えシミュレーション機能の「お部屋deコーディネート」(画像)を導入。シミュレーションしたい部屋を選択し、ベースとなる床・壁・天井・ソファ・ベッドフレームなどの色を選んで部屋を再現。その上でニトリ商品の中からカーテン・ラグ・クッション・掛け布団カバー・枕カバーを選択し、部屋のイメージを反映させることで、気になるインテリアが自宅の部屋に合うかを確認できるという。
関連して、同11月18日に東京三大副都心で同社最大級の売り場面積(約6000平方メートル)となる旗艦店の「池袋サンシャイン60通り店」(豊島区)を開設。同店舗では、店外にデジタルサイネージを設置したほか、お部屋deコーディネート機能を体感できるモニターを初めて設置した店舗となっている。
また、自宅にいながら無料で窓まわりの商品購入に関する相談ができる「カーテンオンライン相談サービス」も展開。カーテン、ロールスクリーン、ブラインドといった商品の提案だけでなく、採寸に関する案内も実施している。
なお、ECやコーディネートなど実店舗とも連動した機能を持つ「ニトリアプリ」の会員数は昨年11月末時点で1508万人。期首との比較では194万人増加しており、今年度末には1600万人を超えることを目指している。
同社によると、アプリ会員の増加に伴い、実店舗とECを併用して利用する顧客が増加しているため、今後、さらなるアプリ会員への移行を促した施策を行う考え。