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同社では、今秋冬シーズンはウィズコロナで消費支出が旅行や外出など内より外で増加し、アウター需要が昨年よりも増えると見て戦略アイテムにコートを選んだ。
加えて、コロナや暖冬などの影響でアパレル各社がコートを減産。マーケットでは年々コートの展開が縮小し、消費者の選択肢が狭まっているが、コートは一定のニーズがあり、コストパフォーマンスの高い商品を素材やデザイン、サイズなどのバリエーションを持って展開すれば支持を得られると判断した。
高島屋では素材の高騰や円安が大幅に進む前に素材調達や、工場の閑散期に生産を行うことなどで価格と価値のバランスを実現できる見通しが立ったため、戦略商品として展開することになった。
「グッドプライスコート」は全商品がS~3Lの5サイズを用意。通販商材はMとLの2サイズやM~LLの3サイズ展開が多いが、当該商品は豊富なサイズバリエーションで幅広い消費者の囲い込みにつなげる。
商品の露出は「高島屋オンラインストア」で始動し、メルマガなどでの発信も予定するほか、ファッションの通販カタログとタカシマヤ友の会会報誌では10月下旬~来年2月上旬に、新聞広告は12月上旬~1月下旬にかけて展開する計画だ。
通販カタログはすべて別冊で、A4・16ページ分のチラシ版を配布。「タカシマヤグッドプライスコートはここでしか買えないタカシマヤ通販のオリジナル商品」や「全品グッドプライス税込1万2980」「サイズも充実S~3L」といったコピーで打ち出す。
商品展開については、季節に合わせて使い分けや着回しが可能な3WAYコート、秋から春先まで長く活躍するキルティングコート、真冬に活躍するウール混コートやダウンコートなど、〝お出かけアイテム〟のコートを幅広いラインアップで展開する。
例えば、レディース向けの「フェイクムートン切り替えダウンコート」(画像㊤)は、リアルな素材感や仕立てを追求したフェイクムートンと、微光沢のあるタフタダウンを切り替えたデザインで、女性らしい繊細さとアクティブなイメージがマッチしたアウターだ。
「3WAYコート」はシーズンに合わせて3通りの着回しが可能なコートで、ハリのある綿混生地のロースタンドカラーコートとカットソーのフーデッドベストをセットにし、ウエストのドローストリングでシルエットをアレンジできる。
「ジャガードボーダーファイバーダウンコート」は、極細のポリエステル製の中わたで軽く、柔らかでふっくらしているのが特徴のファイバーダウンを使用。ジャガード織りのボーダー柄がモダンな一着で、首元を包むボリューミーなスタンド襟は顔まわりをすっきりと見せるという。
メンズ向けの「コーデュロイ切替えフード付ダウンコート」(画像㊦)は、コーデュロイの部分使いがアクセントのシンプルなデザインで、カジュアルなテイストながらビジネスシーンにも対応でき、フードを外せばジャケット感覚の着こなしになる。