アスクルが運営する日用品通販サイト「ロハコ」でのみ限定販売するオリジナルレトルトカレーの売れ行きが好調だ。同価格帯のレトルトカレーでは珍しい存在感のある大きめの具材を採用した満足感に加えて、湯煎ではなく、袋のままレンジで温めることができる利便性がコロナ禍による巣ごもり需要も相まって、高い売れ行きを記録。足元でも時に欠品するほどの人気ぶりとなっている。
「ロハコ」限定で販売する「レンジでぱぱっとカレー」(
写真)はアスクルが食品メーカーと組んで開発、2020年3月に販売を開始したオリジナルレトルトカレーだ。もともとレトルトカレー自体の人気はロハコで高く、アスクルでもいくつかのPB商品を展開してきた。ただ、「例えばインドカレーなどこれまではどちらかというと嗜好性の高い商品を販売してきたが、ボリュームゾーンである1食100円程度の廉価版のレトルトカレーに着手したい」(同社)とし、2019年秋からメーカーとともに開発に着手した。
消費者のニーズを調査したところ、当時、ボリュームゾーンのレトルトカレーは湯煎が必要なものが主流で、具材が溶け込み、野菜の食べ応えを感じにくい商品が多く、簡便性や具材感に不満が見え隠れしていたようだ。
そこで袋のまま電子レンジで加熱できるタイプをパッケージに採用。また、玉ねぎやニンジン、ジャガイモなどをあえて大きくカットすることで野菜の存在感を高めた商品を作ろうと市場で売れ筋のNB商品や各小売企業のPB品の味を考慮しつつ、さらに価格的にもボリュームゾーンから高くなりすぎないよう1年半の時間をかけて「レンジでぱぱっと野菜と牛肉のカレー(中辛)」として商品化。なお、商品は4袋入りで420円と1食当たり105円とした。
レンジで加熱するだけで食べることができ、具材感もしっかりあるという簡便性とおいしさを兼ね備えた商品力に加え、発売時には新型コロナウイルス感染症の感染抑制のための緊急事態宣言発令中だったことによる巣ごもり消費増や自宅で食事をとる人々が増えたこと、テレワーク時のランチの即食ニーズも追い風となり、発売当初から想定以上の売り上げとなり、一時は欠品が続くほどの売れ行きを見せた。同社が販売するオリジナル食品の売れ行き1位は「パックごはん」だが、これに次ぐ第2位にこの「ぱぱっとカレー」が発売後、半年で上り詰めたという。
コロナ禍も後押しし、大きく売れ行きを伸ばした「ぱぱっとカレー」だが、売れ行きは衰えを見せない。男性客などの新規顧客獲得を図るため、昨年2月には鶏肉などに具材を変え、味を辛口とし、スパイス感を強めた「レンジでぱぱっと野菜と鶏肉のカレー(辛口)」を発売。また、「中辛」や「パックごはん」とのセット販売のほか、「インスタグラム」などで例えば、パンにカレーとチーズをのせてオープンで焼くカレートーストのようなアレンジレシピの紹介やライブ配信による先の食べ方提案や試食による訴求など販売手法の工夫にも注力したことなどで、昨年1年(1~12月)の売れ行きは前年比で15%増と前年実績を上回る売れ行きとなり、今年に入ってからも欠品するなどの人気ぶりは健在のよう。今後もSNSを活用した販促を強化していくほか、新たな商品開発も視野に入れているよう。また、「ぱぱっとカレー」の実績を踏まえ、「カレー以外の食品についてもチャンスがあると思う。時短、簡便性をキーワードに新しいものを開発していきたい」(同社)とする。
「ロハコ」限定で販売する「レンジでぱぱっとカレー」(写真)はアスクルが食品メーカーと組んで開発、2020年3月に販売を開始したオリジナルレトルトカレーだ。もともとレトルトカレー自体の人気はロハコで高く、アスクルでもいくつかのPB商品を展開してきた。ただ、「例えばインドカレーなどこれまではどちらかというと嗜好性の高い商品を販売してきたが、ボリュームゾーンである1食100円程度の廉価版のレトルトカレーに着手したい」(同社)とし、2019年秋からメーカーとともに開発に着手した。
消費者のニーズを調査したところ、当時、ボリュームゾーンのレトルトカレーは湯煎が必要なものが主流で、具材が溶け込み、野菜の食べ応えを感じにくい商品が多く、簡便性や具材感に不満が見え隠れしていたようだ。
そこで袋のまま電子レンジで加熱できるタイプをパッケージに採用。また、玉ねぎやニンジン、ジャガイモなどをあえて大きくカットすることで野菜の存在感を高めた商品を作ろうと市場で売れ筋のNB商品や各小売企業のPB品の味を考慮しつつ、さらに価格的にもボリュームゾーンから高くなりすぎないよう1年半の時間をかけて「レンジでぱぱっと野菜と牛肉のカレー(中辛)」として商品化。なお、商品は4袋入りで420円と1食当たり105円とした。
レンジで加熱するだけで食べることができ、具材感もしっかりあるという簡便性とおいしさを兼ね備えた商品力に加え、発売時には新型コロナウイルス感染症の感染抑制のための緊急事態宣言発令中だったことによる巣ごもり消費増や自宅で食事をとる人々が増えたこと、テレワーク時のランチの即食ニーズも追い風となり、発売当初から想定以上の売り上げとなり、一時は欠品が続くほどの売れ行きを見せた。同社が販売するオリジナル食品の売れ行き1位は「パックごはん」だが、これに次ぐ第2位にこの「ぱぱっとカレー」が発売後、半年で上り詰めたという。
コロナ禍も後押しし、大きく売れ行きを伸ばした「ぱぱっとカレー」だが、売れ行きは衰えを見せない。男性客などの新規顧客獲得を図るため、昨年2月には鶏肉などに具材を変え、味を辛口とし、スパイス感を強めた「レンジでぱぱっと野菜と鶏肉のカレー(辛口)」を発売。また、「中辛」や「パックごはん」とのセット販売のほか、「インスタグラム」などで例えば、パンにカレーとチーズをのせてオープンで焼くカレートーストのようなアレンジレシピの紹介やライブ配信による先の食べ方提案や試食による訴求など販売手法の工夫にも注力したことなどで、昨年1年(1~12月)の売れ行きは前年比で15%増と前年実績を上回る売れ行きとなり、今年に入ってからも欠品するなどの人気ぶりは健在のよう。今後もSNSを活用した販促を強化していくほか、新たな商品開発も視野に入れているよう。また、「ぱぱっとカレー」の実績を踏まえ、「カレー以外の食品についてもチャンスがあると思う。時短、簡便性をキーワードに新しいものを開発していきたい」(同社)とする。