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11月12日に開催された決算説明会では、伊原英二会長兼社長が「上期は安定性に欠いた、非常に分かりにくい動きをしたように思う」と今上半期を分析。第1四半期(4~6月)で増収増益となったが、第2四半期(7~9月)は減収減益で、トータルでは売り上げを落している。
しかしながら、下半期の立ち上がりについては、10月後半より関東・関西圏で気温の低下が始まったことから秋冬商品が伸長。とりわけ、創業60周年を記念した500円以下の「ワンコイン」の販促商品を中心に好調となっている。
発注数としては、それぞれ「ふわりっとバレエシューズ」(税別価格499円)が15万足、「ほっこりルームシューズ」(同399円)が5万足、「厚軽スニーカー」(同780円)が15万足、「ありがとうTシャツ」(同399円~)が7万着、「リラックスブラ&ショーツセット」(同680円)が4万組となっており、現時点で5~6割程度の消化率。このシーズンで売り切る予定となっている。
また、「コト消費」への対応に向けてはアウトドア関連商品も拡充。アウトドア用のスニーカーをはじめ、マウンテンパーカ、組立式ドームテントなどを今秋の目玉商品としている。
通販で扱うPB商品の認知拡大に向けては、昨年から本格展開している靴専門の小型店舗の運営が奏功しているようで、11月6日には10店舗目となる店舗を商業施設の「イズミヤ八幡店」(京都府八幡市)に出店(画像)。今年1カ店を閉店したため、11月26日に大阪で開店を予定している新店舗を含めて最初の目標であった10店舗体制となる。
中長期的に30店舗の開設を目指す方針を堅持しつつ、「ドミナント的に大阪・尼崎を中心に売る路線を変わらずやっていきたい」(伊原会長兼社長)とし、今後も店舗展開を積極化していき、リアルでの露出からブランド認知を図っていくことを明らかにした。
なお、靴専門店は66平方メートル~99平方メートル程度がメインとなるため、取扱アイテム数は200~300程度。一方、通販は靴だけで430アイテムとなっている。
店舗とECとの連携としては、通販カタログを店頭に設置している。まずは通販商品をメインとする靴専門店がビジネスモデルとして成り立つかどうかをこの10店舗規模で実験しているところで、靴を通販で買うことにハードルを感じる顧客に対して、実際に試し履きをしたいというニーズに応え、裾野を広げていく。