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夢展望、新物流センターが稼動、3年度出荷売上高100億円へ

2010年 9月 2日 11:15

夢展望(本社・大阪府池田市、岡隆宏社長)は9月7日から、大阪に新設した物流センターの稼働を始める。売上拡大に伴って増加した出荷量に対応するために物流センターを新設。これまで2フロアーで実施していた出荷作業をワンフロアで行い効率化を図ったほか、機械の導入で作業を自動化し出荷能力を2倍に高めた。3年後に出荷ベースの売上高は100億円を見込み、今後、ピッキングや梱包の自動化などにも着手していく考えだ。

新物流センターは大阪の住之江区に設置。広さは9917・37平方メートル。1日最大出荷能力は2万5000件で、従来と比べて倍に拡大した。これにより取り扱い品目数は3500型となり、1万7000SKUに対応する。

 これまで2フロアーで行っていた出荷作業を、物流センターの移転に伴って1フロアーに集約。作業スタッフが2フロアーからピッキングしていたこれまでの作業導線を短縮し、商品管理やピッキング、仕分け、梱包などの作業の効率化を図った。

 また新たに「自動仕分けソケーター」を導入し、これまで人員が行っていた仕分け作業を自動化した。一列に並んだボックスと顧客の受注データを連動させ、作業スタッフがピッキングした商品を顧客の注文に合わせて自動で仕分けする。

 仕分け完了後はボックスに対応したランプが点灯し、作業スタッフが商品を検品する。検品が終了した商品は自動で梱包ラインに流れ、空いたスペースには自動で新たなボックスが設置される仕組みとした。

 加えて、商品保管棚をこれまでの「ネステナー」から「クロスサポーター」に変更した。従来のネステナーと比べると棚の大きさを小さくすることで、商品棚に発生していた空きスペースを改善。倉庫スペースの効率化で取り扱い品目を拡大できるほか、細かな商品管理が可能となった。

 コスト面については、機械による自動化で人員を削減。また、出荷件数の増加に伴って物流コストの改善が可能となるとしている。

 なお、同社の09年9月期売上高は前期比45%増の45億6300万円。毎週新商品を投入し常時500アイテムを販売している。

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