家具や日用品などのネット販売を手がけているベガコーポレーションでは公式ユーチューブを開設し、新しい集客チャネルとして活用している。また、昨年度からは自社通販サイトの「ロウヤ」に関して”プラットフォーム化”に舵を切り始めており、他ブランド商品の取り扱いを開始した。事業規模の拡大に向けて新たな戦略フェーズへと進んでいる。
まず、今年3月に始めたのが公式ユーチューブチャンネルの「LOWYA BASE」(
画像)。新たな集客チャネルとして運用するもので、5月の決算説明会では、同社の事業展開に関して商品販売としての機能だけでなく、「家具インテリアをベースとした楽しいライフスタイルを提案する企業になりたい」(浮城社長)と語り、動画を通じて様々なインテリアの楽しみ方を消費者に提案していくという。
現状、ユーチューブでは、個性的なライフスタイルを送っている人に10の質問を投げかけるインタビュー形式の番組「LOWYA People」や、アーティスト達が部屋に集まってリラックスしながら好きな曲を自由にセッションするフリースタイル音楽番組「うたトモ!」、著名人がBGMと共に部屋でくつろぐ様子を公開している番組「ハナウタ」などの動画を展開。まずは、月間で3~4本程度のペースでアップしている。
番組ごとの特集ページなども設けており、それぞれの番組内で使用している商品を通販サイトで購入できる仕組みも取り入れている。まだテスト段階にあり、今後、反応を見ながらコンテンツを作りこんでいく考え。
先行して数年前に開始した公式のインスタグラムについても、立ち上げ当初は試行錯誤が続いたが、今年3月時点でフォローワー数が67万人を突破するなどコミュニケーションツールとして大きな規模まで成長させることができているとする。
ユーチューブチャンネルについては、今後1~2年をめどに数十万のチャンネル登録数を目指していく。
5年後めどに最大10万商品
また、旗艦店である自社通販サイトの「ロウヤ」について、昨年度より他社開発のブランド商品も取り扱うプラットフォーム型事業へと舵を切替えている。決算説明会では「机、イス、ソファーといった大型家具だけでは、1度注文して(顧客との)エンゲージを作ったとしても、中々次に買う商品がない」(同)とし、家具周辺商品の取り扱いを強化することの重要性を説明。
しかしながら、雑貨商品などについては自社でD2C化した場合、ロングテール展開が必要になってしまうため在庫リスクの懸念なども考えられる。そのため、すべての商品を自社開発するのではなく、他社ブランドと組みながら販売できる手法としてプラットフォーム型を選択した。
前期はインテリア雑貨を中心に4ブランドが参画。前期末時点では155商品を取り扱っているが、一部では欠品が生じるほどの人気になっているという。
今期中については100品目で3000~1万商品を取り扱っていく考えで、2~3年後には300~500品目で1万~3万商品、5年後の26年には700~1000品目で5万~10万商品を取り扱うようにしていく考え。
商品数が拡大することでSEO対策に加え、インスタグラムで公開する画像でも自社で取り扱う商品だけで部屋のコーディネートを見せられるようになるなど、様々な副次効果を期待している。
同事業は今のところテストフェーズにあり、本格展開に向かう準備として、今後はシステム投資やUI・UXの再構成などを進める。将来的にはマスマーケティングによる大規模販促への投資も視野に入れており、今期はその前段階となるテスト投資も検討していく。
まず、今年3月に始めたのが公式ユーチューブチャンネルの「LOWYA BASE」(画像)。新たな集客チャネルとして運用するもので、5月の決算説明会では、同社の事業展開に関して商品販売としての機能だけでなく、「家具インテリアをベースとした楽しいライフスタイルを提案する企業になりたい」(浮城社長)と語り、動画を通じて様々なインテリアの楽しみ方を消費者に提案していくという。
現状、ユーチューブでは、個性的なライフスタイルを送っている人に10の質問を投げかけるインタビュー形式の番組「LOWYA People」や、アーティスト達が部屋に集まってリラックスしながら好きな曲を自由にセッションするフリースタイル音楽番組「うたトモ!」、著名人がBGMと共に部屋でくつろぐ様子を公開している番組「ハナウタ」などの動画を展開。まずは、月間で3~4本程度のペースでアップしている。
番組ごとの特集ページなども設けており、それぞれの番組内で使用している商品を通販サイトで購入できる仕組みも取り入れている。まだテスト段階にあり、今後、反応を見ながらコンテンツを作りこんでいく考え。
先行して数年前に開始した公式のインスタグラムについても、立ち上げ当初は試行錯誤が続いたが、今年3月時点でフォローワー数が67万人を突破するなどコミュニケーションツールとして大きな規模まで成長させることができているとする。
ユーチューブチャンネルについては、今後1~2年をめどに数十万のチャンネル登録数を目指していく。
5年後めどに最大10万商品
また、旗艦店である自社通販サイトの「ロウヤ」について、昨年度より他社開発のブランド商品も取り扱うプラットフォーム型事業へと舵を切替えている。決算説明会では「机、イス、ソファーといった大型家具だけでは、1度注文して(顧客との)エンゲージを作ったとしても、中々次に買う商品がない」(同)とし、家具周辺商品の取り扱いを強化することの重要性を説明。
しかしながら、雑貨商品などについては自社でD2C化した場合、ロングテール展開が必要になってしまうため在庫リスクの懸念なども考えられる。そのため、すべての商品を自社開発するのではなく、他社ブランドと組みながら販売できる手法としてプラットフォーム型を選択した。
前期はインテリア雑貨を中心に4ブランドが参画。前期末時点では155商品を取り扱っているが、一部では欠品が生じるほどの人気になっているという。
今期中については100品目で3000~1万商品を取り扱っていく考えで、2~3年後には300~500品目で1万~3万商品、5年後の26年には700~1000品目で5万~10万商品を取り扱うようにしていく考え。
商品数が拡大することでSEO対策に加え、インスタグラムで公開する画像でも自社で取り扱う商品だけで部屋のコーディネートを見せられるようになるなど、様々な副次効果を期待している。
同事業は今のところテストフェーズにあり、本格展開に向かう準備として、今後はシステム投資やUI・UXの再構成などを進める。将来的にはマスマーケティングによる大規模販促への投資も視野に入れており、今期はその前段階となるテスト投資も検討していく。