アマゾンジャパン 名古屋で生鮮品EC開始、バローHDと組み8000品を取扱、最短2時間で
2021年 3月11日 12:30
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名古屋市の一部エリアを対象とした生鮮品ECサービスは、すでにアマゾンと組んで関東や関西で生鮮品ECを展開中のライフと同様、バローがアマゾンの通販サイトに出店する形で実施。アマゾンの有料会員「プライム会員」がアマゾンのサイト上のバローのストアで注文した情報をもとに名古屋市内のバローの店舗で選任スタッフが当該商品をピッキングして梱包後、アマゾンの配送員が店舗で商品をピックアップ、顧客が設定した時間帯に配送する。最短では注文から2時間以内に配送するという。なお、ピッキング対応店舗はまず1店舗からスタート。名古屋市内にはバローのスーパーは20店あるが、対応店舗は明らかにしていない。
サービスの詳細は現状、明らかにしていないが、「基本的にはライフ(がアマゾンで展開中の生鮮品ECと仕組み)と同様だが、配送時間帯や配送料金などは異なる可能性がある」(アマゾンジャパン・荒川みず恵PrimeNow/Amazonフレッシュ事業本部本部長=上写真㊧)という。
取扱商品はスタート時点ではスーパーで取り扱う商品のうち、約8000品目を予定。野菜や果物、精肉、鮮魚などの生鮮品のほか、総菜やパン、プライベートブランドの加工食品、日用品など幅広いジャンルの商品を販売していく。
まず名古屋市内で開始し、ノウハウをため、順次、ピッキング対応店舗を増やし、愛知県内を軸に東海地域でサービスのエリア拡大を進める模様。なお、バローは京都や大阪などにも店舗展開しているが、関西圏での生鮮品EC展開は、すでにライフがアマゾンと展開中なことから「すみ分けはしていく。今のところ計画していない」(バローHDの小池孝幸取締役=上写真㊨)とする。
今回の協業について、アマゾンでは東海地域に複数の店舗を持つバローと組むことで同地域での生鮮品ECの迅速な開始と規模拡大を狙う。バローでは「コロナ禍でお客様の変化が進む中、ECやラストワンマイルなど含めて当社も変化対応をしなければならない」(同)とし、18年から岐阜県内の一部地域で事業所向けに展開しているネットスーパー事業の強化、具体的には一般ユーザーへの都市部での展開などを図るため、有料会員を多く抱えるアマゾンと連携することにしたという。
売り上げや利用数の目標は両社とも非回答としている。また、アマゾンの生鮮品ECの展開地域の拡大の計画については「現時点で他のスーパーや事業者と提携する計画はない。他の地域への拡大は考えていくが、何も決まっていない」(荒川事業本部長)としている。