楽天は11月6日、仮想モール「楽天市場」において、有名化粧品ブランドの公式ショップを集約して掲載するページ「Rakuten Luxury Beauty」(=
画像)を開設した。「SK-Ⅱ」や「ランコム」「ヘレナ ルビンスタイン」「シュウ ウエムラ」「LUNASOL」といった、国内外高級ブランド16の公式店が販売する約1800点の商品を掲載。同社では近年、有名ブランドの公式店の取り込みに力を入れており、特化したページを作ることで高級ブランドの出店を加速したい考えだ。
楽天市場のコスメジャンルはこれまで、オリジナルコスメを販売する店舗のほか、海外から並行輸入したブランド化粧品を販売する店舗が中心だったが、近年はブランド公式ショップの出店が進んでおり、高価格帯の化粧品を扱うブランドが店舗を出すケースも増えている。
例えば「SK-Ⅱ」の場合、2016年の公式店の出店から4年で「楽天ベストコスメ2019」を受賞するまでに成長。同モールでは並行輸入品など、価格的には安い非正規品よりも、公式ショップで販売する商品がランキング上位に来るなど、ユーザーからの支持を集めている。
「並行輸入品が5000円近く安く売っているようなこともあるが、公式店ならではのサービスを充実させていくことで、公式店の方が売れるという環境が作れているというのは、化粧品ブランドにとってインパクトがあるのではないか」(ビューティー戦略グループの武田慎太郎マネージャー)。公式店はポイント付与率や配送スピードのほか、オリジナルデザインの箱、複数回購入時のサンプルプレゼントなどで差別化を進めている。また、並行輸入品を扱う店舗の場合、在庫にバラつきのあることが多いが、公式店は供給が安定している点も大きいという。
新たに設けたページには、化粧品ブランドの公式店を集約した。シンプルで高級感のあるページデザインを採用し、にぎわい感を強調した楽天市場のデザインとは一線を画している。ブランド公式店のラインアップや各店舗の取り扱い商品、各ブランドの新商品やおすすめ商品などを紹介するコンテンツを掲載するほか、ブランド名やアイテム名、商品カテゴリーなどから検索が可能となっている。
武田マネージャーは「楽天市場に出店するブランドの数が増えてきているし、1ブランドあたりの売り上げも伸びている。今後さらに強化していくためにブランドを集約したページを設けた」と狙いを説明する。出店するブランドに関しては、基本的に楽天から声をかける。同社では「有名百貨店の1階に出店するブランドに出店してもらうイメージ」(武田マネージャー)としており、来年にはブランド数を20超まで増やしたい考えだ。
一方で、こうしたブランド公式店は、並行輸入品を販売する楽天市場の出店者とは競合する関係ともいえる。武田マネージャーは「『非正規品でもいい』という顧客と『公式店で買いたい』という顧客は別。マーケットプレイスなので大きな意味では競合といえるだろうが、需要を食い合うような競合ではないと考えている」と話す。
また、近年はアマゾンもこうした高級化粧品ブランドの取り込みに力を入れている。武田マネージャーは「自社サイトで使っている素材も使えるので、ブランドが顧客に見せたい世界観を楽天で表現できるという点が、商品ページで工夫の余地が少ないアマゾンとの大きな差別化ポイントになるのではないか」と自社の強みを強調する。
「出店する各ブランドは、ユーザーが百貨店のカウンターで体験できるサービスや世界観を、オンラインでも体感できるような取り組みを進めている」と語る武田マネージャー。今後は楽天市場向けのオリジナルキットや、先行予約販売といった取り組みを拡大していくほか、バーチャルでの肌診断や、オンラインで美容部員とユーザーをつなげるような仕組みの導入も検討している。
楽天市場のコスメジャンルはこれまで、オリジナルコスメを販売する店舗のほか、海外から並行輸入したブランド化粧品を販売する店舗が中心だったが、近年はブランド公式ショップの出店が進んでおり、高価格帯の化粧品を扱うブランドが店舗を出すケースも増えている。
例えば「SK-Ⅱ」の場合、2016年の公式店の出店から4年で「楽天ベストコスメ2019」を受賞するまでに成長。同モールでは並行輸入品など、価格的には安い非正規品よりも、公式ショップで販売する商品がランキング上位に来るなど、ユーザーからの支持を集めている。
「並行輸入品が5000円近く安く売っているようなこともあるが、公式店ならではのサービスを充実させていくことで、公式店の方が売れるという環境が作れているというのは、化粧品ブランドにとってインパクトがあるのではないか」(ビューティー戦略グループの武田慎太郎マネージャー)。公式店はポイント付与率や配送スピードのほか、オリジナルデザインの箱、複数回購入時のサンプルプレゼントなどで差別化を進めている。また、並行輸入品を扱う店舗の場合、在庫にバラつきのあることが多いが、公式店は供給が安定している点も大きいという。
新たに設けたページには、化粧品ブランドの公式店を集約した。シンプルで高級感のあるページデザインを採用し、にぎわい感を強調した楽天市場のデザインとは一線を画している。ブランド公式店のラインアップや各店舗の取り扱い商品、各ブランドの新商品やおすすめ商品などを紹介するコンテンツを掲載するほか、ブランド名やアイテム名、商品カテゴリーなどから検索が可能となっている。
武田マネージャーは「楽天市場に出店するブランドの数が増えてきているし、1ブランドあたりの売り上げも伸びている。今後さらに強化していくためにブランドを集約したページを設けた」と狙いを説明する。出店するブランドに関しては、基本的に楽天から声をかける。同社では「有名百貨店の1階に出店するブランドに出店してもらうイメージ」(武田マネージャー)としており、来年にはブランド数を20超まで増やしたい考えだ。
一方で、こうしたブランド公式店は、並行輸入品を販売する楽天市場の出店者とは競合する関係ともいえる。武田マネージャーは「『非正規品でもいい』という顧客と『公式店で買いたい』という顧客は別。マーケットプレイスなので大きな意味では競合といえるだろうが、需要を食い合うような競合ではないと考えている」と話す。
また、近年はアマゾンもこうした高級化粧品ブランドの取り込みに力を入れている。武田マネージャーは「自社サイトで使っている素材も使えるので、ブランドが顧客に見せたい世界観を楽天で表現できるという点が、商品ページで工夫の余地が少ないアマゾンとの大きな差別化ポイントになるのではないか」と自社の強みを強調する。
「出店する各ブランドは、ユーザーが百貨店のカウンターで体験できるサービスや世界観を、オンラインでも体感できるような取り組みを進めている」と語る武田マネージャー。今後は楽天市場向けのオリジナルキットや、先行予約販売といった取り組みを拡大していくほか、バーチャルでの肌診断や、オンラインで美容部員とユーザーをつなげるような仕組みの導入も検討している。