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ケンコーコム 医師向けに個人輸入代行、米子会社通じ展開

2010年 8月16日 09:58

 5-1.gifケンコーコムは米国の子会社を通じ、医師向けの国内未承認医薬品個人輸入代行サービスを開始した。これまで医師が治療に必要な国内未承認の医薬品を使う場合、自ら当該医薬品を扱う業者を探し、個人輸入の手続きをしなければならないケースが多かったが、同サービスの展開で医師の負担を軽減。既に流通している疾病医薬品が日本で承認され、使用できるまでのタイムラグ(ドラッグ・ラグ)の解消につなげる。

 
 今回のサービスは、医薬品輸入代行を行う米国の子会社モンゼンコーポレーション(モンゼン=本社・カリフォルニア州トーランス)を通じて展開する。モンゼンは今年3月に設立したケンコーコムの100%出資子会社(資本金11万米ドル)で、CEOには、米国でコールセンター業務等を手掛けるケンコーコムUSAの保科貴枝氏バイスプレジデントが就任。今年6月には、米国カリフォルニア州医薬品卸売販売許可を取得している。
 
 サービスは医師および医療機関に限定した会員制で、会員登録には医師免許のコピーなど必要書類の提出が必要になる。取り扱う医薬品は、ワクチンや皮膚科美容領域使用薬、がん治療薬などで会員登録した医師がモンゼンのサイト等を通じて医薬品を注文すると、モンゼン側で海外業者への発注、厚労省および経産省への輸入承認申請、通関、配送などの作業を手配する。
 
 実際の医師からの注文受け付け、および代金決済はモンゼンの日本支店が担当する形で、会員登録から医師に医薬品を届けるまでのリードタイムは2週間程度になるという。今後、シンガポールの子会社にモンゼンが扱う個人輸入医薬品のロジスティクス機能を持たせ、最短5日で届けられるようにすることも検討していく。
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