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ファンケル マスクの販売開始、「不の解消」の理念を具現化

2020年 5月14日 11:50

 ファンケルは5月12日からマスクの販売を開始した。中国国内の健康食品の販売代理店から調達。現時点で、3000万枚を供給できる体制を確保している。マスク不足が解消されるまで継続的に販売していく。 

 
  不織布マスクの「大人用」(50枚入り、税込3590円)、「女性・子供用」(同)、「大人用中国語パッケージ」(同、税込3190円)の3種類を販売する。

 マスク不足の解消を目的により広い生活者に届け、受注時の混乱を避ける目的から、自社ECサイトに事前登録制を導入。6月30日の注文まで送料をファンケルが負担する。1回の購入は各3箱を限度にし、5月中旬から発送する。

 商品は、中国国内の健食の販売代理店である中国国際医薬衛生有限公司から調達した。

 今年1月、中国・武漢での新型コロナウイルス発生を受け、国薬国際にマスク約14万枚、防護服3000着等を支援していた。3月以降、日本でも感染拡大を受けてマスク不足が顕在化。これを受け、今後は国薬国際が「休戚与共 風雨同舟」(良いことも悪いことも分かち合い、風の中で共に立ち、嵐の船に共に乗る)というメッセージとともに、ファンケルに5万枚のマスクを届けるなど、相互支援を通じた絆が生まれていた。

 国内で恒常的にマスクが不足する状況を受けて調達の可否を打診。短期間の入手を可能にするため、国薬国際が代金を立て替える形で今回の調達に至った。ファンケルは、今秋をめどに独自の高機能マスクの販売も予定している。

 販売にあたり、島田社長は、「マスク不足という『不』の解消に取り組むため、中国のパートナー企業と感染拡大下での築いた絆を通じて実現した。創業理念『正義感を持って世の中の不を解消しよう』を具現化し、お客様の不安や不便を解消することを強く願う」とコメント。同日付で、医療機関や保育所にマスク11万枚の寄贈も行っている。
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