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ファンケル 「アンドミライ」全面刷新、マス層獲得へ販路も拡大

2020年 4月 9日 13:20

 ファンケルは、30代前後の女性向け化粧品ブランド「AND MIRAI(アンドミライ)」を、全面刷新する。当初は、スマートフォンの長時間利用に伴う「ブルーライト」の影響に着目して開発。ターゲット層を絞り、バラエティショップを中心に展開していた。リニューアルでは、さまざまなストレス環境を原因とする肌荒れのケアを訴求。マス層の獲得を進める。販路も拡大する。
 








 4月16日にリニューアル発売する。

 商品は、クレンジング、洗顔料、化粧水、クリームの4アイテム(=画像、税込1320円~4730円)。肌荒れケアが期待できる4つの天然成分(黒川温泉水、ハトムギエキス、ヒアルロン酸、桜発酵チャージエキスEX)をブレンドした「天然めぐり水」を共通で配合。剤形も、クレンジングはオイル状からリキッドタイプに、洗顔料も沖縄の泥(クレイ)を配合するなど大幅に変えた。価格帯も従来品より高めの設定に変えた。

 当初は、スマートフォンやPCの利用に伴う「ブルーライト」など、アラサー世代の生活習慣にフォーカス。これを原因とする肌荒れのケアを打ち出していた。リニューアルでは、大気汚染や睡眠不足、花粉やマスク着用などさまざまなストレス環境を原因とする肌荒れのケアを訴求する。

 販路も拡大する。これまでは、バラエティショップ中心の展開だった。ロフトや東急ハンズなど数十店舗に展開。美容感度の高いアーリーアダプター層など20~30代女性の獲得を進めていた。

 ただ、KOLを起点とした反響の増加から、インバウンド需要が増加。こうした状況を受け、直営店や自社通販サイトのほか、免税店、アマゾンや楽天、ヤフー、ロハコなど外部ECの活用を強化する。ドラッグストアルートでの展開も始め、新規顧客との接点を築く。アジアを視野に入れた展開など越境ECは、今後検討する。

 ブランド単体の売り上げは公表していない。ただ、コンセプトの全面刷新は、「マス層向けの育成に向け手ごたえを感じているため」(同社)としている。マスブランドとして育成を目指す中、バラエティショップ中心の展開からシフトする。
 
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