TSIホールディングス傘下のTSIECストラテジーは11月9日、韓国のファッションブランドをセレクトしたマーケットプレイス「MORUGI(モルジ)」(=
画像)をオープンした。
昨年、提携したグローバルECプラットフォームの「Cafe24」と連携し、同プラットフォームを利用している韓国ファッションブランドの商品を日本の消費者に販売する”逆越境EC”の事業モデルだ。
これまで、韓国ファッションは10~20代女性を中心に支持されてきたが、韓国コスメ人気もあって上の世代にもニーズが広がってきている。一方、韓国のファッションブランドを数多く扱うECモールはないため、「挑戦する価値がある」(柏木又浩社長)とする。
同時に、今期(2020年2月期)からスタートしたTSIホールディングスの3カ年中期経営計画において「グローバル」と「デジタル」「新規事業」を強化領域に掲げており、「Cafe24」との連携による新規事業展開は中計の方針に沿うものと判断した。
韓国ブランドの商品マスターと在庫は「Cafe24」のプラットフォームを通じてデータ連携し、日本の消費者に販売する。日本に在庫を置かず、商品購入者には韓国から直接届けるため、TSIECストラテジーに在庫リスクはない。「モルジ」のユーザーは日本にいながら複数の韓国ブランドをチェックしたり、購入できる。
ターゲット層は20代~40代女性と幅広く、商品もストリート系からカジュアル、エレガンスまでさまざまなテイストをそろえる。スタート時は、新宿ルミネでポップアップストアを開催したことのある「AIN(エイン)」や、ラフォーレ原宿への期間限定出店で人気だった「オープンザドア」など22ブランドが出店しているが、来期の早い時期に100ブランド体制を整えたい考え。
「Cafe24」と連携し韓国でブランドへの出店説明会も開催する予定で、日本に進出したいブランドや日本展開を強化したいブランドに加え、同社が日本の消費者ニーズに合致すると判断したブランドを誘致。「『モルジ』は日本市場へのゲートウェイになり得る」(柏木社長)とする。
また、日本では知られていないブランドも多く存在することから、動画などを活用してブランドを分かりやすく説明するほか、物販だけでなく、韓国のトレンドや人気スポット、グルメなどを紹介するコンテンツも発信。韓国好きのユーザーが集まる場としていく。
加えて、ファッションに限らずビューティーやライフスタイル商材を扱う韓国ブランドが増えていることから、「モルジ」ではファッションを軸に親和性の高いアイテムも取り扱う考え。
マーケットプレイスのため、商品の購入は出店ショップと消費者との直接取り引きとなり、海外出荷手数料はショップごとに一律1100円となる。商品価格は関税込みで、問い合わせは日本人カスタマースタッフが日本語で対応する。
また、同社ではすぐに出荷できる商品の出品を依頼しているが、韓国ブランドの特性上、受注発注型がメインのブランドもあり、配送リードタイムは7日~14日に設定している。
集客・販促面では、ウェブメディアの「MERY(メリー)」に掲載された「モルジ」の紹介記事が1日で2万ビューとなったことから、ターゲット層が触れる媒体を通じて発信したり、ゆくゆくは日本のファッションインフルエンサーが「モルジ」を通じ、韓国ブランドの生産背景を活用してコラボ商品を作ったりすることも視野にあるという。
今回、TSIECストラテジーにとっては、グループ以外のブランドを本格的に販売する初めてのケースで、日本で成功する韓国ブランドを育成して次の事業展開につなげたり、TSIグル―プには若年層に強いブランドが少ないこともあり、新たなマーケットを開拓する狙いもあるようだ。
昨年、提携したグローバルECプラットフォームの「Cafe24」と連携し、同プラットフォームを利用している韓国ファッションブランドの商品を日本の消費者に販売する”逆越境EC”の事業モデルだ。
これまで、韓国ファッションは10~20代女性を中心に支持されてきたが、韓国コスメ人気もあって上の世代にもニーズが広がってきている。一方、韓国のファッションブランドを数多く扱うECモールはないため、「挑戦する価値がある」(柏木又浩社長)とする。
同時に、今期(2020年2月期)からスタートしたTSIホールディングスの3カ年中期経営計画において「グローバル」と「デジタル」「新規事業」を強化領域に掲げており、「Cafe24」との連携による新規事業展開は中計の方針に沿うものと判断した。
韓国ブランドの商品マスターと在庫は「Cafe24」のプラットフォームを通じてデータ連携し、日本の消費者に販売する。日本に在庫を置かず、商品購入者には韓国から直接届けるため、TSIECストラテジーに在庫リスクはない。「モルジ」のユーザーは日本にいながら複数の韓国ブランドをチェックしたり、購入できる。
ターゲット層は20代~40代女性と幅広く、商品もストリート系からカジュアル、エレガンスまでさまざまなテイストをそろえる。スタート時は、新宿ルミネでポップアップストアを開催したことのある「AIN(エイン)」や、ラフォーレ原宿への期間限定出店で人気だった「オープンザドア」など22ブランドが出店しているが、来期の早い時期に100ブランド体制を整えたい考え。
「Cafe24」と連携し韓国でブランドへの出店説明会も開催する予定で、日本に進出したいブランドや日本展開を強化したいブランドに加え、同社が日本の消費者ニーズに合致すると判断したブランドを誘致。「『モルジ』は日本市場へのゲートウェイになり得る」(柏木社長)とする。
また、日本では知られていないブランドも多く存在することから、動画などを活用してブランドを分かりやすく説明するほか、物販だけでなく、韓国のトレンドや人気スポット、グルメなどを紹介するコンテンツも発信。韓国好きのユーザーが集まる場としていく。
加えて、ファッションに限らずビューティーやライフスタイル商材を扱う韓国ブランドが増えていることから、「モルジ」ではファッションを軸に親和性の高いアイテムも取り扱う考え。
マーケットプレイスのため、商品の購入は出店ショップと消費者との直接取り引きとなり、海外出荷手数料はショップごとに一律1100円となる。商品価格は関税込みで、問い合わせは日本人カスタマースタッフが日本語で対応する。
また、同社ではすぐに出荷できる商品の出品を依頼しているが、韓国ブランドの特性上、受注発注型がメインのブランドもあり、配送リードタイムは7日~14日に設定している。
集客・販促面では、ウェブメディアの「MERY(メリー)」に掲載された「モルジ」の紹介記事が1日で2万ビューとなったことから、ターゲット層が触れる媒体を通じて発信したり、ゆくゆくは日本のファッションインフルエンサーが「モルジ」を通じ、韓国ブランドの生産背景を活用してコラボ商品を作ったりすることも視野にあるという。
今回、TSIECストラテジーにとっては、グループ以外のブランドを本格的に販売する初めてのケースで、日本で成功する韓国ブランドを育成して次の事業展開につなげたり、TSIグル―プには若年層に強いブランドが少ないこともあり、新たなマーケットを開拓する狙いもあるようだ。