【越境ECへの挑戦 鍵は“脱中国” eBay③】 「ユーチューバー」も活用、現地消費者に認知を図る
eBayで注目されるジャンルの1つとして日本ファッションブランド商品がある。日本人デザイナーのブランドはアジアだけでなくアメリカでも人気が高く、特に原宿系のブランドはアメリカでもよく検索されていて認知がある。eBayの中でも「harajuku(ハラジュク)」「kawaii(カワイイ)」といったキーワードで高い検索数を誇っている。SNSで「kawaii」のハッシュタグを使ってそのブランドの服を着た写真投稿から、eBayの販売ページや自社通販サイトに送客する出店者も多いようだ。
また、販促の観点で特に出店者に勧めているのが「ユーチューバー」の活用。イーベイ・ジャパンがユーチューバーの仲介を行っているわけではなく、あくまでも出店者自身で探して直接交渉するものだが、現地消費者の認知を広める高い効果が確認されているという。
昨年には同社が日本の中古市場全般の安全性や質の高さを積極的にアピールするためにユーチューバーと組んで動画販促を実施。ブランドリサイクルを行うブランドオフの協力の元に行った内容で、実店舗の中や商品の出品・販売の様子、真贋判定の作業など裏側の情報について、北米で人気のユーチューバーに来てもらい、そこで取材された内容の動画を公開。ユーチューブだけでなく、インスタグラムでも同時に出したところ、非常にニッチな業界の話であるにも関わらず、ユーチューブで11万回の再生を記録したという。
動画の中ではスマホを使ってeBayの中で実際にブランドオフの販売ページを検索して商品を購入している様子を映したり、ユーチューバーの国での価格と比較しても安いところなども見せていった。結果的にeBayでの販売ページにリンクを貼ったことで、流入にも大きくつながったという。
中古ブランドが大好きで有名なユーチューバーに企画して制作してもらい、動画タイトルについても「中古ラグジュアリーブランドストアの秘密」という文言に設定。北米の視聴者もこのユーチューバー自身も、日本は古物商の免許がないと中古品を扱えないことや、真贋判定の団体もあって偽造品を除外する仕組みがあるということを、この動画を通じて初めて知ったという。
小資本でも活用は可能
海外のユーチューバーを起用する際の料金相場など不透明な部分もあるが、同社によると、必ずしも初めから数百万人規模のフォローワーを抱えているようなユーチューバーを起用しなくても構わないという。中には金銭の支払いの代わりに商品を支給することでモニターをしてレビューしてくれるケースもあるため、日本でのSNSマーケティングと同じ考え方でも可能とする。
いずれにしても販促の前段階として、ラインアップの整理や販売ビジョンの明確化など行うべき作業があるようで、「優先順位としてまずは商品の出品。さらに売り上げや集客を上げたいセラーにはSNSの活用を紹介しており、eBayの中にも広告の機能があるのでそこを使ってもいいと思う」(イーベイ・ジャパンの中里力ソフトグッズ・カテゴリーマネージャー)とした。
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また、販促の観点で特に出店者に勧めているのが「ユーチューバー」の活用。イーベイ・ジャパンがユーチューバーの仲介を行っているわけではなく、あくまでも出店者自身で探して直接交渉するものだが、現地消費者の認知を広める高い効果が確認されているという。
昨年には同社が日本の中古市場全般の安全性や質の高さを積極的にアピールするためにユーチューバーと組んで動画販促を実施。ブランドリサイクルを行うブランドオフの協力の元に行った内容で、実店舗の中や商品の出品・販売の様子、真贋判定の作業など裏側の情報について、北米で人気のユーチューバーに来てもらい、そこで取材された内容の動画を公開。ユーチューブだけでなく、インスタグラムでも同時に出したところ、非常にニッチな業界の話であるにも関わらず、ユーチューブで11万回の再生を記録したという。
動画の中ではスマホを使ってeBayの中で実際にブランドオフの販売ページを検索して商品を購入している様子を映したり、ユーチューバーの国での価格と比較しても安いところなども見せていった。結果的にeBayでの販売ページにリンクを貼ったことで、流入にも大きくつながったという。
中古ブランドが大好きで有名なユーチューバーに企画して制作してもらい、動画タイトルについても「中古ラグジュアリーブランドストアの秘密」という文言に設定。北米の視聴者もこのユーチューバー自身も、日本は古物商の免許がないと中古品を扱えないことや、真贋判定の団体もあって偽造品を除外する仕組みがあるということを、この動画を通じて初めて知ったという。
小資本でも活用は可能
海外のユーチューバーを起用する際の料金相場など不透明な部分もあるが、同社によると、必ずしも初めから数百万人規模のフォローワーを抱えているようなユーチューバーを起用しなくても構わないという。中には金銭の支払いの代わりに商品を支給することでモニターをしてレビューしてくれるケースもあるため、日本でのSNSマーケティングと同じ考え方でも可能とする。
いずれにしても販促の前段階として、ラインアップの整理や販売ビジョンの明確化など行うべき作業があるようで、「優先順位としてまずは商品の出品。さらに売り上げや集客を上げたいセラーにはSNSの活用を紹介しており、eBayの中にも広告の機能があるのでそこを使ってもいいと思う」(イーベイ・ジャパンの中里力ソフトグッズ・カテゴリーマネージャー)とした。