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ファンケル美白ライン 「内外美容」で差別化、来期2割増の売上目指す

2019年 1月31日 13:10

 ファンケルが美白ラインを刷新する。化粧品、健康食品の研究開発力で強みを持つことを活かし、「内外美容」を打ち出すことで他社の美白関連製品と差別化を図る。スキンケアとサプリメントで体の内外から異なるアプローチを行う。シリーズ単体で、来期(2020年3月期)に前年比2割増の売り上げを目指す。

 肌表面に適したアプローチと、体内でなければできないアプローチで相乗的な作用を生み出していく。自社試験では、単体での使用より、併用でより高い機能が得られたという。

 スキンケアでは、メラニンを生み出すメラノサイトと肌内部の基底膜の破壊の関係に着目した。メラノサイトは、基底膜の上に存在する。ただ、紫外線やストレスによる刺激により発生するタンパク質が基底膜を傷つけ、肌奥の真皮にメラノサイトが落ち込んでしまうという。これにより、メラニンが肌表面から排出されにくくなり、シミが定着する。

 新製品では、基底膜の破壊因子であるタンパク質の働きを抑制する「サクラ葉エキス(プルネチン)」を新たに配合した。破壊因子の働きを抑えることで、コラーゲンの産生量も増えるという。

 化粧液と乳液(いずれも30ミリリットル、税込1836円)は3月20日、エッセンス(=美容液、18ミリリットル、同3240円)とマスク(6枚入り、同)は2月18日に発売する。いずれも医薬部外品(シミ、そばかすを防ぐ)として販売する。

 サプリメントでは、体にもともと備わっている”美白力”に着目した。体内に存在する「グルタチオン」はシミを無色化に導く因子とされる。ただ、肌表面から浸透しないといった特徴がある。これを細胞に摂り込みやすくする「ヒドロキシチロソール」、産生を促す「L―シスチン」を配合した。2成分の配合で濃度依存的に「グルタチオン」が増えることを確認。組み合わせに関する特許も取得している。

 また、ターンオーバーによりシミの体外への排出を促す「ハス胚芽エキス」を新たに配合した。

 粒タイプの「ホワイトフォース」(30日分、税込2376円)を3月20日に発売。即効性があり、夏場の集中ケア品として展開していたドリンクタイプ(30ミリリットル×10本、税込3240円)もインバウンド需要の高まりから好調なため、通年販売していく。
 
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