料理教室を展開するABC Cooking Studio(以下、ABC)はアマゾンジャパンと組んで、料理に必要な材料などをセット販売するいわゆるミールキットの共同開発を行い、12月17日からアマゾンが運営する生鮮食品などのネット販売サービス「Amazonフレッシュ」などで販売を始めた。「クリームシチュー」などABCの料理教室で教える人気メニューをベースに開発した。”料理教室のミールキット”として、付属するレシピブックやQRコード経由で閲覧可能な調理動画により、「時短」だけでなく、料理スキルが身につくよう工夫したという。商品面での連携のほか、春先をメドにABCの料理教室に通う生徒にアマゾンで購入した食品を教室で引き渡す試みや会員の相互送客施策も展開し、両社間の連携を強化していく考え。
ABCとアマゾンが共同開発したミールキット「ABC Cookingミールキット」はABCが初めて本格的に手掛ける夕食用ミールキットで「ABCクッキングスタジオがスタートして33年間、(教室外に)持ち出したことのない人気メニューのレシピ」(ABCの志村なるみ副社長)をもとに開発。商品自体はタイヘイが製造する。なお、ABCにはレシピ提供料として「(ミールキットの)売り上げに応じて、タイへイからロイヤリティ収入を得る」(ABC広報)形だという。
両社での共同開発商品のため、他販路では販売せず、「Amazonフレッシュ」をメインに、加えてアマゾンでは有料会員向けに展開する即配サービス「プライムナウ」のうち、東京・豊洲の枝川に構える配送拠点がカバーする中央区、港区など都内6区と千葉・市川市、浦安市の一部でミールキットなど「Amazonフレッシュ」の一部商品の販売を10月から始めており、今回のミールキットも販売していく。
まずは「通常調理では40~50分はかかる難しいホワイトソースを電子レンジを使って簡単に本格的な味を出し、また、余分な油が落とせ、煮込み時間も減らせる加熱済みの鶏肉を用意し、時短もできる」(志村副社長)という料理教室でも屈指の人気メニューだというクリームシチューを含む「鶏肉とごろごろ野菜のクリームシチュー&根菜のマスタードサラダ」(=
写真、税込1860円)のほか、「ピリ辛ポークジンジャー&いんげんとごぼうのサラダ」(同1980円)、「本格四川麻婆茄子&きゅうりとザーサイの和え物」(同1580円)という2人前の主菜と副菜をセットとした3つの冷蔵ミールキットを展開する。
各ミールキットには基本的な調味料や油などを除いた必要な食材や調味料のほか、調理方法を解説したレシピを同梱。当該レシピにはQRコードを記載しており、購入者がスマートフォンで読みとると、より詳細な調理の手順が分かるよう調理過程を撮影した数分の動画が閲覧できる仕組み。「(調理動画では)『ここでは水気をふき取りましょう』とか『ここでは○○分、中火です』など調理ポイントや食材の扱い方などもしっかりとお伝えし、失敗なく料理できる」(志村社長)と、他社のミールキットと一線を画して、料理教室ならではの”学び”も重視したという。
なお、「Amazonフレッシュ」では今回、共同開発した夕食用ミールキット以外にも、ABCがすでに販売している計量済みの材料とレシピ付きでクッキーなどの洋菓子が作れるミールキット「ABC Cooking手作りスイーツキット」3商品も同日から同時に取り扱いを始めている。
今後も夕食用ミールキットは料理教室での人気メニューをもとに教室での試食会などを通じ、講師や生徒からの意見なども反映させるなどして、また、季節性や売れ行きなどを見ながら2~3カ月ごとにメニューを見直し、入れ替えや追加を行っていく考え。また、ミールキットの調理に必要な技法・技術に応じて、初級・中級・上級といった料理を覚えることを目的としたミールキットや低糖質やグルテンフリー、アレルギー対応、介護食といった多様なニーズに応えるミールキットの開発にも着手していきたい意向だという。
ABCとアマゾンはミールキットの共同開発のほか、ABCが展開する教室のうち、東京・丸の内の「ABC丸の内クッキングスタジオ」に冷蔵設備を設置して、生徒が「Amazonフレッシュ」や「プライムナウ」で購入した生鮮食品を含む食品や日用品を届け、授業を終えた後に受け取ることができる仕組みを春先をメドにテスト展開する。現在は配送エリアが東京、神奈川、千葉の一部である「Amazonフレッシュ」や東京、神奈川、千葉、大阪、兵庫の一部である「プライムナウ」のカバーエリアの拡大の進捗にもよるが「国内に127カ所、海外にも35カ所のスタジオがある。ゆくゆくは全国のスタジオでやっていきたい」(志村副社長)という。このほか、相互送客施策も展開していく考えで、ABCの教室で生徒に対し「Amazonフレッシュ」の利用を促す案内や「Amazonフレッシュ」の配達袋の中にABCクッキングスタジオのパンフレットの同梱やアマゾンのサイト上やメールなどでABCをPRする試みも行う。
ABCではアマゾンとの連携でミールキットの拡販による売上拡大や相互送客施策およびミールキットを介してABCの料理教室への興味を喚起し、本業の料理教室の会員増加につなげていきたい狙いもあるようだ。アマゾンは食品EC全体でも売れ筋であり、「Amazonフレッシュ」でも、18年2月から取り扱いを始め、現在では常時、30点程度を販売し顧客からも人気の高いというミールキットを料理教室として知名度があり、高いレシピ開発力を持つABCと共同開発することで訴求力のあるミールキットを開発し、他の食品販売サイトと差別化を図る狙い。また、「料理や食に意識が高く、それを楽しみたい方が集まっている」(アマゾンジャパンの荒川みず恵PrimeNow/Amazonフレッシュ事業本部長)とみる「Amazonフレッシュ」の見込み客ともいえるABCの料理教室の生徒に対し、教室での商品引き渡しや利用促進策を展開することで新規顧客を獲得して「Amazonフレッシュ」の売り上げ拡大につなげたい狙いのようだ。
ABCとアマゾンが共同開発したミールキット「ABC Cookingミールキット」はABCが初めて本格的に手掛ける夕食用ミールキットで「ABCクッキングスタジオがスタートして33年間、(教室外に)持ち出したことのない人気メニューのレシピ」(ABCの志村なるみ副社長)をもとに開発。商品自体はタイヘイが製造する。なお、ABCにはレシピ提供料として「(ミールキットの)売り上げに応じて、タイへイからロイヤリティ収入を得る」(ABC広報)形だという。
両社での共同開発商品のため、他販路では販売せず、「Amazonフレッシュ」をメインに、加えてアマゾンでは有料会員向けに展開する即配サービス「プライムナウ」のうち、東京・豊洲の枝川に構える配送拠点がカバーする中央区、港区など都内6区と千葉・市川市、浦安市の一部でミールキットなど「Amazonフレッシュ」の一部商品の販売を10月から始めており、今回のミールキットも販売していく。
まずは「通常調理では40~50分はかかる難しいホワイトソースを電子レンジを使って簡単に本格的な味を出し、また、余分な油が落とせ、煮込み時間も減らせる加熱済みの鶏肉を用意し、時短もできる」(志村副社長)という料理教室でも屈指の人気メニューだというクリームシチューを含む「鶏肉とごろごろ野菜のクリームシチュー&根菜のマスタードサラダ」(=写真、税込1860円)のほか、「ピリ辛ポークジンジャー&いんげんとごぼうのサラダ」(同1980円)、「本格四川麻婆茄子&きゅうりとザーサイの和え物」(同1580円)という2人前の主菜と副菜をセットとした3つの冷蔵ミールキットを展開する。
各ミールキットには基本的な調味料や油などを除いた必要な食材や調味料のほか、調理方法を解説したレシピを同梱。当該レシピにはQRコードを記載しており、購入者がスマートフォンで読みとると、より詳細な調理の手順が分かるよう調理過程を撮影した数分の動画が閲覧できる仕組み。「(調理動画では)『ここでは水気をふき取りましょう』とか『ここでは○○分、中火です』など調理ポイントや食材の扱い方などもしっかりとお伝えし、失敗なく料理できる」(志村社長)と、他社のミールキットと一線を画して、料理教室ならではの”学び”も重視したという。
なお、「Amazonフレッシュ」では今回、共同開発した夕食用ミールキット以外にも、ABCがすでに販売している計量済みの材料とレシピ付きでクッキーなどの洋菓子が作れるミールキット「ABC Cooking手作りスイーツキット」3商品も同日から同時に取り扱いを始めている。
今後も夕食用ミールキットは料理教室での人気メニューをもとに教室での試食会などを通じ、講師や生徒からの意見なども反映させるなどして、また、季節性や売れ行きなどを見ながら2~3カ月ごとにメニューを見直し、入れ替えや追加を行っていく考え。また、ミールキットの調理に必要な技法・技術に応じて、初級・中級・上級といった料理を覚えることを目的としたミールキットや低糖質やグルテンフリー、アレルギー対応、介護食といった多様なニーズに応えるミールキットの開発にも着手していきたい意向だという。
ABCとアマゾンはミールキットの共同開発のほか、ABCが展開する教室のうち、東京・丸の内の「ABC丸の内クッキングスタジオ」に冷蔵設備を設置して、生徒が「Amazonフレッシュ」や「プライムナウ」で購入した生鮮食品を含む食品や日用品を届け、授業を終えた後に受け取ることができる仕組みを春先をメドにテスト展開する。現在は配送エリアが東京、神奈川、千葉の一部である「Amazonフレッシュ」や東京、神奈川、千葉、大阪、兵庫の一部である「プライムナウ」のカバーエリアの拡大の進捗にもよるが「国内に127カ所、海外にも35カ所のスタジオがある。ゆくゆくは全国のスタジオでやっていきたい」(志村副社長)という。このほか、相互送客施策も展開していく考えで、ABCの教室で生徒に対し「Amazonフレッシュ」の利用を促す案内や「Amazonフレッシュ」の配達袋の中にABCクッキングスタジオのパンフレットの同梱やアマゾンのサイト上やメールなどでABCをPRする試みも行う。
ABCではアマゾンとの連携でミールキットの拡販による売上拡大や相互送客施策およびミールキットを介してABCの料理教室への興味を喚起し、本業の料理教室の会員増加につなげていきたい狙いもあるようだ。アマゾンは食品EC全体でも売れ筋であり、「Amazonフレッシュ」でも、18年2月から取り扱いを始め、現在では常時、30点程度を販売し顧客からも人気の高いというミールキットを料理教室として知名度があり、高いレシピ開発力を持つABCと共同開発することで訴求力のあるミールキットを開発し、他の食品販売サイトと差別化を図る狙い。また、「料理や食に意識が高く、それを楽しみたい方が集まっている」(アマゾンジャパンの荒川みず恵PrimeNow/Amazonフレッシュ事業本部長)とみる「Amazonフレッシュ」の見込み客ともいえるABCの料理教室の生徒に対し、教室での商品引き渡しや利用促進策を展開することで新規顧客を獲得して「Amazonフレッシュ」の売り上げ拡大につなげたい狙いのようだ。