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楽天とKDDI 決済・物流・通信で提携、「ワウマ」出店者が楽天の物流利用

2018年11月 8日 09:53

 楽天とKDDIは11月1日、決済・物流・通信分野で提携すると発表した。通販関連においては、楽天が手がける物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」や「楽天エクスプレス」を、KDDIが運営する仮想モール「Wowma!(ワウマ)」の出店者が利用できるようにする。

 楽天では今年1月、仮想モール「楽天市場」出店者向けに同社独自の配送ネットワークを構築する「ワンデリバリー」構想を発表。以前から展開している出店者の物流業務を請け負う「楽天スーパーロジスティクス」のほか、自社配送サービスとして「楽天エクスプレス」の提供を開始している。現在、楽天スーパーロジスティクスの一部荷物を楽天エクスプレスで配送。東京23区などが対象で、エリアを拡大している。

 来年4月から順次、楽天の物流サービスをワウマ出店者向けに提供する。楽天では、2020年までに楽天市場全店舗の商品を同社が配送する仕組みに変更する方針を打ち出しているが、ワウマの場合は利用者が追加サービスとして選ぶ形となる。利用料金については未定となっており、楽天市場とワウマ双方に出店する店舗が利用する場合の措置も決まっていない。

 また、決済に関しては、楽天のスマートフォン向けアプリ決済サービス「楽天ペイ(アプリ決済)」などの決済プラットフォームや加盟店網をKDDIに提供する。KDDIは、楽天グループが契約している全国約120万カ所の加盟店などを活かしたスマホ決済サービス「auペイ」を来年4月から順次開始する。

 一方KDDI側は、楽天が来年10月から開始予定の携帯電話サービスに対して通信ネットワークを提供する。楽天は東京23区、大阪市、名古屋市を除く地域において、KDDIからローミング接続としてネットワークを借りることで、サービス開始当初から日本全国での通信を可能とする。

 ローミングに関する協定は、期間を26年3月末までと定めており、期間内に楽天は自前での全国ネットワーク建設を進め、完成した地域から順次、自前ネットワークへ切り替えを行う。なお、他分野の提携は期限を定めていない。

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