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御木本製薬子会社が30~40代向けスキンケアを発売、海藻研究と技術力活かす

2025年 4月10日 12:00

 御木本製薬の子会社で化粧品販売を手掛けるLINKは4月4日から、新スキンケアブランドを発売した。ノリ養殖産業で課題になっていた低品質ノリから研究開発した独自成分を初めて採用した。自然由来成分の使用と、アイテムに合わせて粒子サイズ変える技術力を活かした処方を強みに差別化を図る。忙しい日々の中で手軽に効果実感を得たい30~40代のニーズに対応する。

 LINKは昨年10月に設立した。御木本製薬はターゲット別ブランド戦略を推進。従来の高価格帯ブランド「MIKIMOTO COSMETICS」は、真珠成分を特長にプレステージ向けに訴求。これに対し、LINKはデジタル世代に向けたセルフ系ブランドを展開する。

 まずは自社ECサイトを通じた販売をスタートしブランドを育成する。今後セルフ店向け卸を実施し販路を拡大する計画。

 新ブランドは「LINK+U(リンクユー)」。特長成分として温暖化により色が落ちた低品質ノリを研究し開発した成分「スサビノリガラクトシルグリセロール(GG)」と、未利用海藻のイシゲを研究し開発した成分「イシゲエキス」を配合。「スサビノリGG」の化粧品への使用は初めてで、肌のうるおいの効果が期待できるという。「イシゲエキス」で肌のバリア機能や美白などの効果実感をめざす。

 また、独自の粒子サイズをコントロールする技術を開発し採用した。アイテムの目的に合わせて粒子サイズを変えることで、パフォーマンスを最大限に引き出すことを追求した。

 ラインアップは4アイテム。クレンジングオイル(税込価格は4620円)と洗顔料(同3850円)、化粧液(同4950円)、保湿乳液(同5940円)を展開する。製品中の自然由来成分の割合を数値化した自然由来指数を示している。 

 うるおい、ハリ、つやが整った肌を「透澄肌(すずみ肌)」と定義し訴求する。

 まずは自社通販サイトを中心に展開する。ウェブを中心に広告を出稿する計画で、SNSやポータルサイトでの販促を行う。インフルエンサー向けのギフティングや、ポップアップ店の出店なども検討し認知度を高める考え。1~2年にわたってブランド育成をすすめた後に、店舗向け卸を行う計画。
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