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アスクル PBの小容量タイプ発売、「ロハコウォーター410ml」配送・保管しやすく工夫

2018年 7月26日 14:02

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 アスクルは運営する個人向け日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」で販売する子会社の嬬恋銘水が製造販売するプライベートブランドのペットボトル天然水、「LOHACOWater(ロハコウォーター)」の拡販を強化する。これまでの2リットルタイプに加えて、7月18日から新たに410ミリリットルタイプを発売した。「ロハコ」でも常に売れ行き上位で、注文頻度の高さから受注を呼び込む"トラフィックビルダー"でもある同商品で「飲み切りタイプ」を加えることでさらなる拡販と受注拡大を図っていく考えだ。

 発売したペットボトル天然水「LOHACOWater410ml」(写真(上))は1箱20本入りで税込1370円で「ロハコ」で販売する。なお、これまで「ロハコウォーター(2リットル)」は一昨年の発売以来、「ロハコ」限定で販売してきたが、同サイズに関しては今夏から主力事業の法人向けオフィス用品事業でも販売していく予定。2リットルタイプの販売解禁は「未定」(同社)という。

 その日の気分で柄を選んだり、一度に大人数に配布する際などに柄で見分けられ、開封後の取り違いを防止するため、水が生まれるまでの過程に存在する「滝・雫・霧・雪」をモチーフとした各2種類、全8種類のボトルデザインのものを1箱にランダムに入れた。なお、これらのデザインはラベルフィルムではなく、本体に直接、印字しており、環境面の配慮から余計なゴミが出ないよう、また、消費量が多い水の廃棄の際、ラベルフィルムをはがす手間を省けるよう工夫したという。

 容量を一般的な500ミリリットルではなく「410ミリリットル」とした理由については昨今のペットボトルのサイズのトレンドが以前のようにお得感があるサイズでなく、バッグの無理なく収められ、持ち運びやすく飲み残しにくい小さめなものが人気となっていることを踏まえた。

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 配送効率や環境への配慮、配送後の顧客の使い勝手を考慮して商品を入れる外装箱も工夫。販売中の2リットルタイプでは配送用段ボールの底面に合わせたサイズの外装箱を採用し、ボトルを1列に5本並べた形でのパッケージにすることで段ボール箱の底面に隙間なく収まる形状とし、他商品とまとめて1箱で配送できるようにしており、また、購入後、顧客宅の隙間スペースでの保管がしやすいよう工夫したことが好評なことを踏まえて、410ミリリットルタイプでも外装箱の側面のサイズを配送時に配送用段ボールの底面に2箱隙間なく収まるようにし、2箱まとめての注文時にも1箱に収めて配送できるようにした。なお、外装箱側面がA4サイズより小さいため、購入後、書類や書籍を一緒に本棚などに並べて保管できるようだ。

 また、外装箱のふた部分にミシン目で取っ手をつけ、顧客が配送用段ボールから「ロハコウォーター」を外装箱ごとスムーズに取り出せるようにした(写真(中))。なお、1箱を約9キロに抑えたことで女性が無理なく持ち運びやすい設計としている。さらに外装箱のふた部分のミシン目から開いた取っ手側を下に設置することで1本取り出すごとに順にボトルが下へ集まる構造としボトルを下から順に取り出しやすくした(写真(下))。外装箱全面には採水地そばの群馬・四阿山をモチーフにしたデザインを施し、箱のまま出しておいても生活空間になじむようにした。

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 「ロハコウォーター」は2016年5月に発売後、これまで2リットルタイプ「LOHACO Water 2・0L」(1箱5本入り、税込343円)のみ販売してきたが、価格面や収納・配送しやすいよう外装やパッケージを工夫するなどの差別化によって、また、昨年10月から、ケース販売する900ミリリットル以上の飲料水やお茶の一部で徴収し始めた税込350円の「特別配送料」を免除するなどの特典も奏功してか、発売当時から「ロハコ」の中でも常に最上位の売れ行きを誇っており、その高い注文頻度から他の商品を含む受注を呼び込むトラフックビルダーとして機能している。同商品に新たに小容量タイプを開発、投入することでさらなる拡販と受注拡大を見込む狙いがあるようだ。

 なお、「ロハコ」では商品面での差別化や収益性の面などからもプライベートブランド商品を強化しており、「ロハコウォーター」のほか、2015年10月から発売した受注後に物流センター内の精米所で精米して発送する「ろはこ米」なども拡販を強化している。また、今年4月からは日用品のPB「LOHACO Lifestyle」の発売をスタート。「ロハコ」の主要ターゲット層である子育て中の主婦層などに向けて、機能性とデザイン性を兼ね備えた商品を開発、販売していくとしており、第1弾としてタオルの販売を開始、7月には歯ブラシなどオーラルケア用品を投入する計画。

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