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ファンケルとダイドードリンコ、「緑茶」を共同開発

2017年 9月 7日 10:46

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ファンケルとダイドードリンコが共同開発した緑茶飲料を販売する。昨年11月に発売した「はとむぎブレンド茶」が好調だったことから第2弾として展開するもの。ダイドーでは、ファンケルのブランド力を活かし、より大きな"緑茶市場"の開拓を目指す。ファンケルは、ダイドーの販売ルートを通じ、「カロリミット」ブランドの認知を図る。

新商品は、機能性表示食品として届出を行った「大人のカロリミット 玉露仕立て緑茶プラス」(1本500ミリリットル、税込151円)。「難消化性デキストリン」を機能性関与成分として配合。「食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑える」といった機能を表示する。

 2社は昨年11月、機能性表示食品「大人のカロリミット はとむぎブレンド茶」を共同開発。ファンケルとしては初めて他社へのブランドライセンスの提供を行い、ダイドーの販売ルートを活かした展開を始めていた。ダイドーは、ファンケルの持つブランド力を活かし、健康関連分野で事業基盤の構築を図ることが狙いだった。

 商品の改廃が激しい飲料市場において、「はとむぎブレンド茶」は、約8カ月で2000万本を販売。女性客を中心に支持を得て好調なことから第2弾商品の展開に至った。

 茶系飲料(ペットボトル)の市場は、「緑茶」が約5000億円、「烏龍茶」と「麦茶」がそれぞれ約1000億円、「その他」が1500億円ほどあるとされる。ダイドーでは、「カロリミット」のブランド力で差別化を図りつつ、緑茶でより幅広い顧客層に訴求。最大ボリュームの市場を開拓する。

 商品には、「大人のカロリミット」にも配合するギムネマシルベスタ、桑の葉、鳩龍緑茶、ブラックジンジャーなど4種の素材を配合して機能性も追求。一方でギムネマは独特の苦みを持つため、おいしさにもこだわり、焙煎や蒸すなどの加工を行った9種の茶葉などをブレンドした。

 ダイドーが9月18日から主に量販店で、ファンケルが10月20日から通販や直営店で展開する。ただ、ダイドーの飲料事業の売り上げの約80%は自動販売機によるもの。業界平均の30%を上回り、全国に28万台を展開する自販機に依存する。このため、自販機での展開につながるかがカギになる。

 「はとむぎブレンド茶」では量販店のほかに自販機でも展開。主にオフィス内の自販機で展開するなど、展開場所を選び導入を行っていた。「はとむぎブレンド茶」も継続して販売。シリーズで年間(17年1月~18年1月)100万ケースの販売を目指す。

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